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多文化共生の街

 横浜は、多文化共生の街だと言われている。課題はいろいろあるが、日本人も外国人も街の一員として認め合い、力を合わせて横浜を発展させていこうという気風があることは確かだと思う。

 それは、「江戸っ子は3代住んで江戸っ子、ハマっ子は3日住めばハマっ子」と言われるように、幕末の開港以来、新しい人や文化を積極的に受け容れてきたことと無縁ではないだろう。

 そうした開放的な空気のなかで、国内外から新たに移り住んだ人たちを含めて街づくりが進められてきたのである。

 先日、この「多様な人やものを受け容れる」という横浜の気風が具現化された光景を目にした。

 これは、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアムである。

 その最寄り駅であるJR関内駅の入口には、ベイスターズの巨大なヘルメットが飾られるなど、街を挙げて地元のチームを応援しようとする空気に満ちている。

 しかし、その関内駅や横浜スタジアムから徒歩で数分のところには、こんな店があるのだ。

 そう、阪神タイガースのショップである。

 ・・・横浜市民としての身びいきかもしれないが、地元チームの縄張りに他のチームのショップがあることを受け容れるなど、なかなかできるものではないと思うのだ。

 これがもし、甲子園球場の近くに読売ジャイアンツのショップがオープンしたとしたら、おそらくは【以下、18文字削除】

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