Microsoft Wordの翻訳機能が、使える!
自分で書いた日本語の電子書籍を英訳。そのとき選んだ翻訳用の道具は、Microsoft Word。異論は認める。
まだまだ過渡期な翻訳ツール
日本語で書いた電子書籍を、英語に翻訳する必要が発生。それもいきなり1,000ページ分。
毎日英語を話しているわけでもなければ、英語を読み書きできることで利益らしい利益も上がらない昨今、この膨大な文章を翻訳するのに、わざわざ自分の頭で考える必要性は、まったく感じません。
これこそ、何かのツールやソフトウェアを用いて翻訳を行うべき作業です。
Chat GPTの翻訳は「こなれている」感じで、直訳の固さがない文章を出してくれるのですが、外すときに大外しするとか、あとはWebブラウザごしに使うのがいまひとつな感じです。
意外な伏兵、Word
Google翻訳だと、「まあ、そんなもんだよね」ぐらいの英文が出てきて、とても……翻訳された英文をふたたび日本語訳してチェックしないと、怖くて使えません。
いろいろツールを試していた中で、ビシッとした英文を出してくれたのが、Microsoft Word搭載の翻訳機能。
とくに、主語が省略されがちな日本語の文章を英語訳する作業において、納得できるレベルの文章を出してくれます。
おそらく、MicrosoftのWeb APIを呼び出しているはずですが、その翻訳文の品質はかなり優秀です。
実際に例文を翻訳してみた
実際に、例文を翻訳してみました。また、そのままでは傾向がわかりにくいので、いったん英文にしたあとに、和文に再翻訳してみます。これで、圧倒的におかしな翻訳を行なっている例をあぶり出せるはずです。
こちらが原文です。
これを、Google翻訳、ChatGPT、Microsoft Wordの内蔵翻訳機能で翻訳してみましょう。
再翻訳(日→英→日)すると、ボッロボロです。無料で利用できるにしても、Google翻訳のレベルだともう使うのは無理だと感じます。再日本語訳チェックを行なって調整するなど、実用的なレベルで利用するにはいろいろ手間がかかるサービスでした。長い間、お世話になりました。
ChatGPTだと……
「精通している」という表現が、とてもこなれています。この訳例ではいい感じになっていますが、ChatGPTが技術用語を間違ったりするので、個人的には採用したくない感じです。また、1日あたりの呼び出し回数制限があるのが、いまひとつでもあります。
Wordの翻訳機能は、訳文を丸めすぎず(意訳されず)、それでいて不自然にならないレベルなので気に入っています。呼び出し回数制限もなさそうです。
こちらの本を英語訳するのに、実際にWordの翻訳機能を使っています!