17年連続で日本人が受賞しているイグノーベル賞がすごい
日本人研究者の受賞が当たり前のイグノーベル賞
今年の9月に人々を笑わせ考えさせたちょっと風変わりな研究に与えられるイグノーベル賞が発表されました。
以前にもイグノーベル賞について記事を書きましたが、今年も見事日本人研究者が受賞しました。
明治大学 総合数理学部 宮下芳明教授と東京大学 中村裕美特任准教授(受賞対象論文の発表時は明治大学大学院博士前期課程に在学)が栄養学の分野でイグノーベル賞を受賞しました。2006年以降17年連続で日本人研究者が受賞しているそうです。誇らしいですね。
その研究の内容は「微弱な電気刺激で味覚を変える」というものです。
出る杭も出過ぎると引っこ抜かれる
食器に微弱な電気を流すことで通常時とは違った味を体験できるそうです。自分が普段感じている味ってなんなんだ…と考えさせられます。
この研究は味覚の拡張するというビジョンから始まっているものだそうです。着想から常識を逸脱していますよね。
日本では大衆とは異なる人は排除されがち印象がありますが、突き抜けて変わっている人は評価されるんだなと感じました。
宮下教授は今回受賞に至った研究以外にも味覚に関する研究を発表しています。「毒キノコの味を体験する」という研究はもはや食事アトラクションですね。
魚卵アレルギーがいくらの味を知る未来があるかもしれない
とてもユーモラスで味とは何か?を考えさせられる研究であると同時に、個人的には多くの人の役に立つ価値あるものだと思っています。
私は小さい頃に魚卵アレルギーを発症して以来、イクラとタラコが食べられません。最近でも誤って明太子を食べてしまった時は呼吸が苦しくなりました。しかもその時に食べた明太子が美味しかったのがまた悔しい。
命を賭けて魚卵を食べるほどではないけれどイクラというものの味を体験してみたいし、明太子は美味しかったのでまた味わいたい。
味覚を拡張するというビジョンが実現し、魚卵アレルギーの私自身がいくらの味を体験できる未来を信じています。