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リガ🇱🇻・タリン🇪🇪旅行記
こんにちは。今回は2024年8月の1泊3日の旅です。
目的地はバルト三国、ラトビアの首都リガとエストニアの首都タリン。そしてタリンからストックホルムまでのフェリーに乗るのも楽しみの一つです!
計画
2024年8月21日。秋学期の始業前に4,5日の暇ができたため、行き先をスカイスキャナーで検索していました。ただ夏休みやバカンスの時期と被っているためどこも値段が高く…
そこで目についたのがリガでした。閑散期に比べれば安くはないものの、37€(約6000円)だったためこれだ!ということで出発日の朝3時に突然購入。もちろん徹夜でそのまま出発しました。
ストックホルム→リガ 飛行機
朝6時前、ストックホルムの家からアーランダ空港へ向かいます。しかしここでミニハプニングが。ただでさえギリギリに家を出たのに空港へ向かう予定の電車が突然運休になっていた…突然20分遅れます。大丈夫?間に合う?
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空港駅に着き、大急ぎで荷物検査へ向かいます。そしてゲートに着いたのは搭乗開始15分前。初めてのシェンゲン協定圏内の旅行だったので国際線くらい時間かかったらどうしよう…とビビってたのですが、普通に国内線の要領でしたね。耐えた〜
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この航空券のとおり、8:05発の便なのですが実際に搭乗できたのは8時になってからでした。理由は知らないですが。
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airBalticのA220。飛行機オタク友達によると日本では滅多にお目にかかることのないレア機材だそうです。へえ。
まあ徹夜なのでせっかく窓際の席なのに泥のように眠りました。
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リガでは沖留め。でもこういう写真が撮れるからむしろ大歓迎ですね。かっこいいわ〜
ターミナルに入ると人がいてパスポートを求められました。あれ、シェンゲン協定圏内でもパスポート求められるんだ。なんで来たの?とか聞かれました。別にゲートがあるわけではないしミニ入国審査的な感じ。あっさり通過。
リガ観光
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空港内で散々迷いましたが、無事バス乗り場にたどり着きました。乗り場の券売機でチケットを購入。出てきたカードがこちら。
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触り心地はコーティングされた画用紙なのですが、バスの車内でタッチをすると反応して使ったことになります。時間内乗り放題の形式でした。90分1.5€。ただ勿体無いことに一回しか使わず。
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ヨーロッパあるあるの連接バス。快適でした。適当に中心の駅前で降ります。
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降りたバス停から。トラムかっこいいな…
時刻は12時前。とりあえずお腹が減ったのでリガ中央市場へ。
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昼時とあって賑わっています。
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チェブレキなる食べ物を買ってみました。前の人が買っていたのでつられて買っただけなのですが、調べてみると旧ソ連で人気のおやつらしく、ラトビアに来た甲斐があって嬉しくなってきましたw 肉汁たっぷりでお腹に溜まるし非常に美味しかった…
さてリガ旧市街地を散策。世界文化遺産でもあります。
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いい街並み。人もそれほど多くないのでのんびりとした空気が流れていました。
聖ペテロ教会から街全体を眺めます。高さ123mもあるそうで。立派な協会が多いですねえ〜
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リガ大聖堂。毎日正午にあるパイプオルガンの演奏が有名らしいですが、すでに13時すぎなので聴いていません。リベンジしたいなあ。
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さて旧市街から少し外れて歩いてみます。ただ腹が減っては戦はできぬ!
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ということで、地元の人っぽい見た目の人が吸い込まれていく半地下のご飯屋さんに入ってみました。バイキング形式で一品ごとに重さに対して値段が決まっているのに、一つの皿に入れてしまったら分からなくないか?と思っていましたが結局全部秤にかけて値段が決まってたっぽいです。まあ安かったし大体美味かったので最高。100点。茶色い食べ物が一番いい。
進んでいきます。自由の記念碑という独立記念碑。衛兵?もいて大事にされています。
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さらに先に進みます。トロリーバスのある街は優れている…
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そして来ました。KGBのラトビア本部。
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今は博物館になっています。展示は一通り見ましたが、評判のいいツアーは十分に時間がなくて参加できず。やっぱりまた来ないといけないですね。
駅に戻ります。トラムが本当にかっこいいので古いのを狙って乗りたいところ。
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ただ券売機があるたびに故障で動かず、次の停留所へとひたすら歩いていきます。気づいたら駅前まで戻っていました…
駅前には券売機こそないものの、チケットを売っているコンビニがあり、無事に店員のおばさんからチケットを買うことができました。
やっと乗れます。タイミングよく古い車両がきてくれました。今いる場所に戻ってこれさえすればいいので行き先はどこでも構いません。
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車内は簡素な造り。極めてシンプル。扉がちょっと広めかなあ。
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15分ほど楽しく乗り、折り返して元の駅前に戻ってきました。ただいま16時。次の目的地タリン行きのバスは17時発です。
また市場で暇を潰します。おやつ。見た目通りの味でした。甘い、美味しい。
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リガ→タリン バス
さて16時半にバスターミナルへ。ベラルーシやウクライナ行きのバスがあるのが旧ソ連の繋がりを実感させてくれます。というかこの情勢でも走ってるんですねえ。
バスターミナルのトイレに行こうとするとヨーロッパ名物お金のかかるトイレがお出迎え。しかし、ここで初めて現金を要求されてしまい全部カードで済ましてきて1€も持ってなかった僕は無事追い払われてしまいました。まさかのタリンまで4時間半の便意我慢ミッションスタート…
バスのチケット。
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リガのことをRiiaと書いていてこれが本当にリガかかなり悩みました… 結局合ってたので良かったのですが、なんでRigaじゃないのかはいまだに謎です。誤植なのかな。
タリン行きのバスが到着。それほど乗る人は多くありません。ただみんな荷物がでかい。
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バスはなんとモニター付き!USBも付いていて飛行機並みの設備。とってもありがたいですね。
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とはいえイヤホンを持ってなかったので入眠。起きてたらトイレ行きたくなりそうだし…
目覚めるとすでにタリン近郊。よく寝られて快適でした。車内ではみんなラトビア語?エストニア語?を話してて何言ってるか分かりませんが、バーガーキングって単語だけは聞き取れました。バーガーキングが美味いという話題は世界共通か。
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さてホテルに向かいます。港のあたりに取りました。行き方はよく分からないですがGoogle先生の言う通りにバスに乗ります。
ホテル到着。1オタク2ベッドです。でもちょっとベッド狭い〜
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ここでようやく次の日のストックホルムまでのフェリーのチケットを購入!ワクワクしてきますね〜 謎の言語のテレビを見ながら就寝…
タリン観光
さあ朝食もついてないので早速街歩き。旧市街へと門をくぐります。丸っこい屋根が特徴的。
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朝早い平日とあって閑散としています。お散歩日和の天気です。人は全然いないのに日本語が聞こえてきてびっくり。ヘルシンキからも近いし意外と人気の旅行先なのかな。
さて早速教会の塔に登ろうと受付でチケットをお願いすると… 現金のみ!ここまで全部カードで払えていたのでこれは誤算。今はどうしようもないので後に回すことにします。
中心市街地へと歩みを進めると何やら異様な雰囲気の柵が。
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なるほど、ロシア大使館です。エストニアはもともとソ連、そして今もロシアに接している国なだけあって、やはりウクライナへの同情や他人事ではないという感覚が強いのでしょう。戦争本当に長すぎるし終わってほしい。
中心の広場への門をくぐります。ヨーロッパらしさ全開。
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青空と塔と。本当に高いなあ。
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そして石畳の溝が深い。キャリーケースキラーだろうな。
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続いて一番有名なヴィル門。
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頭の中(朝ごはんが食べたい!現金をATMで下ろしたい!)
叶えてくれたのはマクドナルドでした。
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城壁に登ったり
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屋台でアーモンドを買ったり(現金下ろして良かった案件)
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展望台に登ったり
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いやー午前だけでも十分なくらい満喫しましたね。タリンを。
路面電車もリガに負けず劣らずイケメン。
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駅前の市場に入ってみます。外と中が一続きになっていて開放感があり、活気に満ち溢れています。
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昼ごはんはこちら。何かはよくわかりません。サーモン巻き的な。皮がもちもちでとっても美味しい。
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外に出ると雨模様。リガに続いてKGBのエストニア本部にも行ってみました。
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地下の無機質さが怖い。1991年までは現役なんですもんね…
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続いて現金のみだった教会の塔にもリベンジ。めっちゃ階段を上らさせられます。
午前が快晴だっただけにちょっと惜しいですが、タリン旧市街を一望。上からみないとこの統一感のある屋根は拝めません。美しいです
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反対側には夕方に出港するタリン港が。でかいクルーズ船いますね〜 あの船の乗客も今頃タリンを駆け巡っていることでしょう。
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ちなみにこの塔、高所恐怖症でなくてもまあまあ怖い造りになっております。だいぶ強引ちゃうか???
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時間も時間、タリンもお腹いっぱいになってきたので少しずつ港に向かって歩いて行きます。
これは多分アートですが、普通に雨宿りとして助かってしまった。日本なら大インスタスポットになっていそう。
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フェリーターミナル前の商業施設で暇つぶし。またなんか食ってる。
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食べにくいけど普通に美味しかった。隣でカップルがイチャイチャしててちょっとオタクには居た堪れなかったですが…
タリン→ストックホルム フェリー
いよいよストックホルム行きのバルト海横断フェリー(タリンク)に乗り込みます。新しそうなフェリーターミナル。
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チェックインを済ませ、改札を通ります。かなり飛行機の搭乗に近いと思いました。保安検査だけないバージョンという感じ。
いやー立派な船だ。
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甲板に向かいます。Baltic Queen!
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カップルの記念撮影をしてあげるオタクになって幸せオーラをもらっていました。
18時ちょうど、タリンの街を背に出港です。雨で濡れた手すりにもたれかかり、ぼーっと眺めていました。ずっといたのは自分と少し奥にいたおじさんだけでした。フェリーの外でゆっくりと時間が過ぎる感じが大好きなんですよね…
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俺がバルチック艦隊だ!とか一瞬思いましたが、日本帰国で死ぬの嫌なので取り消しを閣議決定…
教会の塔からも見えていたクルーズ船がほぼ同時に出航しました!ずっと並走していて、クルーズ船はどこに向かうのかなと想像を巡らせます。
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一旦室内に戻ります。自分のキャビンはこちら。ベッドは3〜4人分あります。これを独り占めするわけですから、まあお値段も高くなります。無闇にぼっちで乗るものではないかもしれません。
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船内には世界時計も。ニューヨーク、ロンドン、ストックホルム、タリン、東京。東京が入っているのが嬉しくてつい写真を撮ってしまいました。サマータイムが考慮されていないらしく、実際の時間とは1時間ズレていましたw
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タリンを出て3時間、夜9時。快晴になっていました。夏の北欧は本当に日が長い。まだ夕方くらいの明るさです。
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誰も外には出てきていません。一人でベンチに座り鼻歌を口ずさんで夕暮れを見届けます。最高に贅沢で幸せな時間でした。
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日が暮れたら中に戻って船内を歩いてみます。スーパーやレストランはもちろん、誰にでも解放されているバーでは有志のバンドのライブもあります。あまり洋楽には詳しくないですが聞いたことあるかも…?くらい多分有名な曲をやってくれていたと思います。前で踊っている集団もいて盛り上がってました。
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さて就寝、の前にキャビンにはテレビもあってちょっと英語のドラマを見ました。話の流れはよく分からなくてもアクションだったので雰囲気で楽しめてしまった。
キャビンにシャワーとトイレもついています。まあ明日朝には家ですし顔だけ洗って就寝…
(途中オーランド諸島のマリエハムンに寄港するので見てみたかったのですが、キャビンだとGPSが全然なくて適当に予測して外に出たら既に過ぎていましたorz)
おはよう!!!寝坊です!
というのも、朝食をつけていて時間が7時〜7時45分までになっていたのですが、起きたら7時50分でしたね、大急ぎで朝食会場にダッシュしました。
結論、難なく入れました。混雑回避で時間を指定してはいるものの特にチェックはしていなさそうでした。よかった〜〜〜
朝食はバイキング形式です。絶望的な盛り付けの写真をどうぞ。
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茶色い。後から見ると野菜食えよお前って思いますが、この時はタンパク質に飢えていたんじゃないですかね、知らんけど。
朝食会場は船の先にあってよく景色が見えます。スウェーデン沿岸では島の間を縫うようにして進んでいきます。
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島が近くて瀬戸内海のような趣。もっとも、瀬戸内海の方が島に高さがあって威圧感がある気がします。こちらはより落ち着いた印象の島々です。
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10時過ぎ、ストックホルムに到着!
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なんと、タリン港を出てから並走していたクルーズ船が先についていました(写真左奥)。どこで先越されたんだ…!(多分オーランド諸島経由してるせい)
これにて16時間に及んだ夜行フェリーも終了。楽しかった、名残惜しいです。
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というわけでリガ・タリン旅行記でした。街がコンパクトで短い時間でも楽しめる上に、観光客も多過ぎずに落ち着いていて、尚且つしっかりと中世のヨーロッパの街並みを楽しめる場所でした。
フェリーも楽しませる工夫を随所に感じられてとてもよかったです。まあ自分はただ景色見ていただけですが…w
お読みいただきありがとうございました。