とある臨床家の気づき「偏りに注意」

普段私は整形外科クリニックでリハビリをしています。
そこでは肩や首、腰などに痛みを抱えていたり、怪我をして痛みに加えて関節をうまく動かせなくなってしまった方が日々いらっしゃいます。

場所や地域にもよると思いますが、私が勤めているところでは十代~七八十代の方までいらっしゃっており、ご高齢の方でもテニスや水泳を楽しんでいたり活発的な方が多い印象です。
ご高齢の方でも杖を使って歩いている方もあまり見かけないくらいです。

過去には総合病院に勤めていましたが、そのころは杖やシルバーカー、車いすを利用されている方がたくさんいらした印象でした。

もちろん施設それぞれの特徴もありますが、
整形外科に勤めてからは特に首や肩、腰に痛みを訴えている方が多く見受けられています。

なので学びを深めたり勉強する内容も整形外科疾患についてが比較的多くなっているのですが、体を動かす「運動」という点において考える上では、
脳とか神経系についても無視できない要素であると考えます。

整形疾患の方でもボディーイメージや体の使い方が悪かったり、
痛みなどで必要以上に力が入りやすくなってしまっている場合などでは、
四肢の他動運動から【感覚入力→脳・神経系での統合→運動へ出力】を意識しています。
ご自身の意識ではコントロールしにくい部分もあると思うので、
個人的には左右交互性でリズミカルな運動を取り入れたりしています。

脳卒中の方では特に、脳から「体を動かせ~」という命令を送る神経で電気信号がうまく末梢の筋肉まで行き届かないわけですから
いくらセラピスト側が患者さんに対して
「はい、こう動かして~」
と指示してもなかなか動かせないのもなんとなくご理解いただけるのではないかと思います。

なので、中枢疾患だろうと整形疾患だろうと皮膚などの感覚器からの情報が脳・神経系に伝達されて統合させることで運動として出力される、
という経路を意識して臨床に取り組んでいく必要はあるのではないのでしょうか、
と整形外科疾患における解剖学・運動学に偏りがちのセミナーの話を聞いて感じた今日この頃です。

時間に余裕があるとnoteもこのくらい書けますね~
ぼとぼち更新…きままにかんばります!

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