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リブ(ゴム編み)❷
やっぱり1回分では全然ムリでした。
実はこっからが本番です。
下のURLは手動横編み機にこだわってニット生産を続けている白田カシミアさんです。
見ていくと手動横編み機の画像がでてきます。逆V字針床の実例を確認するのに一番いいのは古めの手動横編み機です。(通称”手ヨコ”)
針床もキャリッジも糸も編みあがったものも
むき出しで見れるので。
コンピュータ編み機はケースにおおわれてしまいがちなんです。
(国内はコンピュータ編み機が普及していて手動機はなくなりつつあります。海外でも徐々になくなっていくようです。編みたての基本の原理は同じです)
下のURLはどなたかが白田カシミアさんを取材した紹介記事です。こちらに載ってる画像も合わせてみてみてください。実物見れるとホントはいいんですけど。
手動横編み機はこんな感じです。
ニット生産の段取りも書いてあります。
あとリンキング機ものってますので合わせてどうぞ。(ヤスミミシンと言われるフラット式のタイプです)
こうしてしつこく見ていただいているのには理由があります。
横編み機の針床が“逆V字型で背中合わせで2列”
というのをわかってもらうためです。なんでかというと横編み機には背中合わせ2列の針が必要なんです。
前列1列だけを使って編むと実は天竺目が編めます。
後列1列だけを使って編むとやっぱり天竺目が編めます。
ちがいは背中合わせに針がセットされてるところです。
私が編む人として編み機の正面に立ってる状態なら前列の針はこっち向いてますが、後列の針は反対側向いてるんです。
なので、
・前列一列だけで編むと“天竺表目”がこっちむいて編みあがります。
・後列一列だけで編むと“天竺裏目”がこっちむいて編みあがります。
このちがいだけです。
ここでリブ編みに戻ります。リブ組織は天竺の表目と裏目が交互に編まれてる組織。
どういうことかというと
リブ編みは前列と後列の針を同時に使って編んでます。
2x2のリブであれば
2目前列の針で編んで、2目後列の針で編んでの繰り返しです。
そうすると自動的に2目天竺表目、2目天竺裏目が繰り返されそれがリブ目になります。裏側も同じことが繰り返えされてることになります。
今ならこのサイトの解説が皆さん理解できるのでは。(前ベッド、後ベッドの表記は前列、後列と私が書いてる針床のことです)
いけましたか?
画像の黄色のシェットランドは前列後列(前後ベッド)の針を使って2x2のリブをまず編んで途中から前列(前ベッド)の針のみ使う天竺目に切り替えてるということです。
背中合わせの2列の針床がリブ組織の編成を可能にしています。
注:このサイト、何か調べたい時とか辞書がわりにかなり頻繁にみるんですが、プロ向けというか業界むけでしてニット業界の新人さんとか、仕事上必要な人むけの内容です。
だからちょっとだけ色々予備知識ないとわからない事も多いですが、基本はすべてのってるので興味持たれた方は是非今後もみてみてください。
とりあえず<まとめ>です
・横編み機の針床の基本は逆V字型で背中合わせに2列。(コンピュータ編み機も基本はかわらない)
・前列も後列も一列ずつ使うと天竺目が編める
・前列、後列で針の向きが逆だから正面から見ると天竺の表目と裏目がそれぞれこっち向くことになる
・だから前列、後列の針を順番に規則的に使うと表目裏目が順番に編めて、結果リブ組織が編める
・背中合わせの2列針床を使って色んな編み地がつくれるのが横編み機
今回、こういうの嫌いな人には無理だったかもしれません。でももう少し続きます。