36とか37 1/2とかのヨーロッパ表記のパンプスやサンダルのサイズ?〜女子の靴のサイズはさらにナゾ?③〜
さて、今回は「どうしても触れておかなければ」な内容です。
サイズ 35 1/2 EU表記 [日本製]です。
日本のJIS規格の表記は「メートル法でcm表記:足入れサイズ表記」です。
例えばこれです。
ですが、UAの女子靴のオリジナルは最初の画像のように日本企画・日本生産ですがEU表記を採用しています。
これは洋服もヨーロッパサイズ表記を使っているのと同様、印象・イメージの問題だと思われます。(洋服のサイズ “34、36、38“が実はヨーロッパ表記という実感もあんまりないかもしれませんが、、、)
正確な理由は知りませんが、海外サイズ表記を使うことでセレクトショップらしさを演出している感じです。(昔、ヨーロッパ生産のオリジナルなども結構あったのでその名残りもあると思います)
珍しいことではありません。
仕入れの国内ブランドのシューズも日本製なのにEU表記を使ってるブランド、メーカーは多いです。(うちだとほぼ全部)
それはいいとして、実は
「オリジナル企画のEU表記で日本生産の靴」は「メートル法採用でcmにあてはめてサイズどり」されてます。
サイズ対応表はこの感じです。
UAはこれです。(おそらくBYも)
これまでに
『EU表記は1目盛のサイズピッチ=2/3cm(約0.67cm)、パリポイントといわれるフランスの昔の単位』
「だからEU表記はやたら大きい数字になるし、サイズの把握も難しい」
という説明をしてきました。
が、UAでは「EU表記」にもかかわらず「1目盛1.0cm(ハーフ0.5cm)でのサイズどり」を採用してます。
メンズメンバーはあんまり意識になかったと思いますが、女子メンバーは逆にこの「cm表記とリンクしてる」という認識で当たり前だったのではないでしょうか。
例えば
うちだけでなく「日本生産してるEU表記のシューズ」はこうなってるケースが多いです。(国内ではJISのcm表記とは別に女子靴のもう一つのスタンダード表記になってるような、、)
画像の靴は
・カカトホールドなし(少しかかとがはみだすくらいがベスト)
・極端なスクエアトゥ(本来の捨て寸部分削られてますが少し余裕は欲しい)
というデザインのサンダルなので捨て寸(余裕)どのくらい必要なのかも難しいですが、36であれば実寸22.0〜22.5cmくらいの人が履くことになるんでしょうか?
1cm等差(ハーフ0.5cm)のサイズどりなのは間違いないです。
おそらくこの辺の理由でこの「EU表記方式・cmサイズどり」になってると思われます。
「みんな慣れててそのケースが多いんだったらそれでいいじゃない」と思いますが、少しだけ問題があるのはホントのヨーロッパ表記のブランドの靴です。
例えばヨーロッパブランド、ヨーロッパ生産の靴は本来のEU表記方式のはずです。
「1目盛約0.67cm、ハーフは約0.34cm等差のサイズ展開」
その辺を説明してある珍しいサイトがありましたのでどうぞ。
あわせて読んでいただくとよりわかると思います。
日本式EU表記と本来のEU表記でこのブランド独自の表記方式もつくられてます。
ということでうちでは
この両方を扱ってます。フィッティングの際は注意してください。
、、、、で、終了予定だったんですが、
そうはいかないのが女性靴の難しいところです。
例えばこのペリーコ
イタリアのシューズブランド、イタリア生産です。
❶
❷
サンダル(オープントゥでカカトもフリー)なので0.5〜1.5cmくらいの捨て寸(余裕)として
36 1/2で足の実寸 22.5〜23.5cm
37で足の実寸 23〜24cm
くらいの人が履く想定でしょうか。
これは
さっきの「EU表記、cmサイズどり」のUAのオリジナルのシューズの表記とほぼいっしょです。
下はペリーコの代理店さんのサイト
ペリーコのサイズガイドです。
イタリア生産のイタリアのブランドの靴ですが、全く同じ設定のサイズガイド表です。
実はヨーロッパブランドでEU表記のシューズでもこのサイズ設定を使ってるブランドが結構あります。
次回に続きます。