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パンプスにシャンクは使われてるのか?(シャンクについて②)
前回シャンクという靴のソールに内蔵されてる特殊なパーツを紹介しましたが、通常、シャンクについてはなぜかメンズドレスシューズの世界でしか話題になることはありません。
なので
"他のいろんな靴でもシャンクは必要なのか?"
"華奢な女子用のシューズでもシャンクが入る余地はあるのか?"
と個人的には疑問でした。
そこで今回は女子靴のシャンクについてです。(今回も外部サイトにかなり頼ることになってますが、私の説明より全然わかりやすく、サラッとみれるものばかりなので是非みてください。)
パンプスを分解してるサイトがありましたので見てみてください。
メンズシューズなら比較的色んなところで見れますが、パンプスとなると滅多に機会はないと思います。
基本、女子にはあまり求められていない情報だと思うので当然ですが、せっかくなので見てみてください。
どうでしょうか?思っているより沢山のパーツでしっかりつくられてます。
シャンクもしっかり入ってました。
ちなみに有楽町の駅の高架下にある修理屋さんのサイトです。
修理屋さんなので画像も新品の状態の靴というわけにはいきませんが、なかなかみれないので貴重だと思います。
同修理屋さんのメンズドレスシューズ版はこちら
こういうシューズのつくり方や素材となると本とか資料、サイトなんかもメンズの高級ドレスシューズについてのモノがほとんどで婦人靴やスニーカー、サンダルなんかが取り上げられることはあんまりないです。
が、本当はおんなじ靴なので同じようにつくり方や素材やコダワリがあります。
昔、私自身は“シャンク“なんていったらメンズのドレスシューズだけの蘊蓄や知識だと思ってました。
ホントはパンプスやヒールといった華奢な靴だからこそそれを補助するしっかりしたシャンクが必要そうです。
シャンクがないと華奢なパーツやヒールが体重や歩行に耐えられませんし、体や脚にも余計な負荷がかかってしまい疲れるだけならまだしも、痛めてしまうことにもなりかねません。(ソール、ヒールにシャンクが埋め込まれてたり、一体型のものもあるのでこんなにわかりやすいものばかりではないようです)
というようなことが書いてあるのがこちら
シャンクやヒールカウンターというパーツがしっかりしてないと足によくないというのはこちら
https://ameblo.jp/chou-make/entry-12496765730.html
靴底やカカトは適度に硬いほうが足にはいいようです。
シャンクはメンズの革靴でなくても結構大事なようです。
(この辺の話は接客時、自身の靴選びの際にも役に立つかもしれません)
『高級紳士靴といえばグッドイヤーウェルト製法で、すくい縫い、だし縫いしてあって丈夫で長持ちでしかもオールソール交換ができるのが特徴で、、』と昔、頑張っておぼえました。
そのせいで縫ってない靴(接着剤でくっつけてある靴)はダメな靴だという偏見も当時持ってました。
だから女子シューズなんていい加減につくってあって見た目重視の消耗品くらいに思ってました。
時間が経って改めて婦人靴をつくってるところを見てみると縫いこそしないものの必要なパーツやつくる段取り、使う機械や設備なんかはメンズと基本かわんないなと思います。
見た目が華奢すぎてあまりにもメンズシューズとちがうのでしっかりできてるわけがないと勝手に思ってましたが、誤解でした。
しっかり設計してあってしっかりできてるものがほとんどです。
芯材もシャンクもしっかり入ってます。
(シャンクはソール、ヒールと一体型になってるケースも多いようで、必ずスチールシャンクのようなわかりやすいものが入ってるわけではないようです)
最後にもう一つだけこんなに薄くてもシャンク入れてる時は入れてるという事例を
https://www.cloche.shop/f/shoestructure
<まとめ>
・女子の靴は見た目華奢ですが意外と多くのパーツを使ってしっかりできている
・シャンクも入れてあるケースは多く、華奢だからこそ設計と各パーツが重要になる
注):ちなみにシャンクの曲がりや折れの時の修理は基本オールソール交換らしいと書いたのですが、どうやら無理な時は無理なようで修理屋さんに応相談だそうです。(あんまりない修理のようですが、、)