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リンキング縫製 〜ニット⑤ニットとカットの見分け方〜
④の続きです。
ニットとカットの見分け方
1、リブスタート
2、ファッションマーク(減らし目、移し目)
3、リンキング縫製
のうち④では横編みならではの特徴、ファッションマークがあるかないか(減らし目増やし目の跡があるかないか)という説明をしました。
今回は縫製です。
これはずっと登場してるクルチアーニ、クルーネックの裏側のサイドシーム部です。
このニットは前述の図
まさにこのパーツをつないでできてます。
図のパーツは直接成型編みでつくって、その後は何かしらの手段でつながなくては完成しないということです。
そこでまたニット独特の縫製方法があります。
リンキング縫製
です。
(画像①)
こんな機械です。
(画像②)
リンキング縫製用の針が円形にズラっとならべてあります。そこにつなぎたいパーツ同士の編み目のループを一針ずつ通していきます。
画像①がパーツ一枚通し終わって、つなげるもう一枚のパーツを通しにかかっているところ。
画像②は二枚のパーツ通し終わったところ。
です。
そして通した2枚の編み目をいっしょにかがります。(正確には知らないのですがチェーンステッチに似た縫製です)
(画像③)
かがり始め?だと思います。裾リブあるのわかると思います。前身頃と後身頃の脇線(サイドシーム)ですね。
ちなみにカットソー用のミシンはこんな感じです。
というようにニット、カットで縫製に使う機械が全然違います。
下画像は最初の画像のクルチアーニのサイドシームの拡大です。
リンキング縫製はこんな感じ。正直わかりません。
下はカットソーのオーバーロックミシン縫製です。
(サイドシーム)
(拡大)よく見るやつだと思います。
別のニットのリンキング、サイドシーム
画像だと伝わりにくいので自分の服で見てもらった方がいいかもしれません。
*リンキングの特徴*
・ちゃんと目をひろうのでもともとのニットの伸縮性をある程度確保できる
・縫いしろが少ないので縫製部が目立たない
綺麗に処理できる
・縫いしろが少ないのでオーバーロックのような肌あたりゴロツキが緩和される
・本体を編んでる糸と同じ糸、似た糸がつかえるので縫製部目立たない。
この辺で<まとめ>ときます。
ニットとカットの見分け方その3はリンキング縫製してあるか
です。
最終、もう一度ニットとカット見分け方です。
1、リブスタート
裾、袖りぶと身頃、続き編みしてるか
2、ファッションマーク(増減目、移し目跡)
横編み機による成型編みしてるか
3、リンキング縫製
ロックじゃない縫製してるか
ちなみに布帛、シャツのサイドシームの一例。
まき伏せですかね。本縫いミシンです。
皆さんご存じデニムです。
外側サイドシーム。1本針本縫い。割縫い耳つき
内側のサイドシーム、インターロック、にさらにもう一本チェーンステッチ?
同じサイドシームでも布帛、ニット、カットそれぞれやり方がある
と確認してください。
次回、ニットとカット見分け方、補足に続きます。