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★ラガー箚記(11)★完全主観 リーグワン2023 ベストゲーム(7位ー4位)


リーグワンの2期目は、全てのゲームを完了することができ、各地で素晴らしい試合が繰り広げられました。
なんと言っても、最後のプレーオフの4試合が素晴らしかったのですが、
今回は、D1リーグ戦96試合の各試合を独自に評価したポイントから、ベストバウト7試合を振り返ってみたいと思います!

(6位タイ) 29.5ポイント

3月4日 埼玉 30ー15 クボタ (熊谷)

第10節に行われた首位攻防戦。クボタの破壊力のあるアタックが、埼玉にどこまで通用するのかという点がポイントでしたが、見事に埼玉がクボタをノートライに封じました。
この試合は、クボタが執拗にアタックを続けるのですが、埼玉はそれをしっかりとトライまで持って行かせない、ゴールラインまでは行かせても、トライまでは行かせない、という展開が続き、
他方で、埼玉は、山沢がドロップゴールを含む、1人劇場で、大きな90度を超えるようなスワーブでディフェンスを振り切ったシーンは圧巻でした。

得点差以上に埼玉の完勝で、埼玉1強、を印象づけました。

が、この日から2ヶ月後、国立でクボタが埼玉を撃破することになるわけですよね。。この試合だけ見ると、想像しにくかったです。

(6位タイ) 29.5ポイント

3月3日 横浜 22−22 静岡 (秩父宮)

勝ち点的には低迷している静岡ですが、クワッガ・スミス中心にした、強いセットプレート、ハードなディフェンスで「後一歩」という好ゲームを多く繰り広げていました。
横浜は、4位以上を目指している中、絶対落としたくはない下位とのゲーム。

この日も、クワッガ以外は全て日本人のFWの静岡が、立体的に攻めてくる横浜のアタックに、振り回されながらも粘っていき、点差を広げさせません。

接戦の中、この日圧巻だったのはクワッガ・スミス。特に前半の最後に、横浜に迫るトライは、ペナルティから1人でクイックタップし、同じ南アのデクラークを引きずり、4人ほどを振り解いてトライまで持って行ったシーンは、驚嘆ものでした。

静岡の底力、クワッガ・スミスという人の恐ろしさを存分に感じられる試合でした。

(4位タイ) 30ポイント

4月22日 クボタ 39ー24 サントリー (えどりく)

今季の開幕節に、創部以来初めてサントリーに勝ったクボタ。
順調に勝ち星を重ねてきての最終節は、すでに順位は決定済み、さらに3週間後にはプレーオフで再戦することが決定していて、微妙な試合だな、、と思っていたら、
両チームとも、全くそんなことは頭になさそうで、「今日、ここで勝つんだ」という闘志に溢れる素晴らしい試合でした。
サントリーがアップテンポな、らしい展開でトライを重ねる中、クボタも持ち前のアタック力で応酬。サントリー優勢の最終盤に、クボタが70分過ぎに追い越し、さらにラスト10分で3トライを重ねるという底力を見せて快勝。対サントリーに対して、さらに自信を深める結果に。
また、こうしてみれば、クボタは終盤のスタミナ不安視されるところがありましたが、この日は最後の10分はサントリーを圧倒していました。決勝で最後、埼玉に対しての粘り切れる力を、しっかり培ってきていた、ということですね。。

(4位タイ) 30ポイント

4月16日 埼玉 25ー44 静岡 (熊谷)

雨のなか、クワッガのいない、新人SOが仕切る静岡が、スクラムで埼玉を粉砕。ハードなディフェンスが、雨の中、接戦に持ち込めたことで、さらに「ハイ」な状態になり、
相手が持てば持つほど、静岡の選手の目がギラつき、タックルしたくてたまらないような雰囲気を感じる。
雨と、セットプレーとタックルが重なり、静岡は、チーム全体にちょっとした「憑依」があったように見えました。
最後の15分は、どちらが王者かわからない圧倒ぶりで、いつもの埼玉の逆転劇、、、どころか、その時間に埼玉を突き放していく。言葉は悪いのですが、埼玉が最後崩れていくところが、ある種、爽快に見えるくらい、静岡は神々しかった。

雨の日は、ラガーマンをハイにさせるんですよね。。。結構。


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