【トップリーグ観戦記】NTTドコモVS日野
日野は前週は厳しい雨風の中の肉弾戦を激勝。ドコモはパナソニックには力負けしたが、上位に残れるか、資金石となる一戦。
(前半)
今日も天気は悪く雨模様。肉弾戦になるようだと日野も差をつめてきそうに見えます。
ドコモはキックオフの後のリターンからサラッと繋いで、大外でマピンピがどあまり。一気に加速してあっさりドコモがトライ。マピンピはまっすぐ走っただけですが、加速の滑らかさが印象的。
ただ、ドコモはあっさり取れすぎていて、こういう時は意外と点数が入らなかったりするが。。ともあれ、先制のカウンターパンチ。
川向が難しいコンバージョンを決める。
ドコモ 7−0 日野
足元は滑るけれど、ハンドリングにはこのレベルの選手たちはそれほど影響はなさそうに見えます。影響はないというか、影響はあるけれど、それは克服すべきテーマ、ということですね。避けて通る道ではない、と。
日野がペナルティを狙うも、モーションに入ってからボールが倒れてしまいけれず。。珍しい。
接点ではやや日野の圧力が強そうに見えます。連続でペナルティを得ています。そこからのラインアウトを2回続けて確保し、モールでしっかりトライ。FW周りは日野の方が力がありそう。モールは確実に5m以上は前進しそうに見えます。
ドコモ 7−7 日野
次のリスタートをドコモはダイレクト。。こういうのは流れを失う。
案の定ドコモはその後もペナルティやノックオンなどが重なり、ドコモのゴール前10m程度で日野ボールのスクラムに。
雨の影響で両チームハンドリングミスが目立つようになる。するとドコモはせっかくターンオーバーしたボールを、ゴール前で無理して回そうとし、パスミスからそのボールを拾われトライ。この辺りは意図がわからない。雨で手が滑るのにどうしてゴール前で無理なアタックをするのか。
ドコモ 7−12 日野
ドコモは引き続き、キックに対してノックオン、そのアドバンテージ中にハイタックル。
流れを失いまくっている。
さらにそこからのアタックでペナルティを犯して、日野がPG追加点を狙う。
この辺りはドコモはゲームの進め方がだらしない。
ただ、日野の10番のクリップスヘイデンがこれを決められない。。
ここ2本のゴールキックは決まっていて当然、というものなので、日野もここはいただけない。
ドコモはさらにペナルティでついにイエロー。
日野はキッカーを15番の吉川に変えて加点。
ドコモ 7ー15 日野
次の展開も日野がテリトリーを取るも、ドコモは7人のスクラムでペナルティを取る。
これはムードが上がる。
自陣でしぶとくドコモは回し続け、空いた裏に川向がキックパス。14番の茂野、15番の高野とつないでゴール前に。そのポイントにフォローをしていたTJが密集でボールをもぎ取り、サイドをついてインゴールへ。どのフォローワーよりも早く接点につき、FWを待つことなくトライまで持っていく、、、恐るべし。
ドコモ 12ー15 日野
日野はここでハーフのプルが足を痛める。今日はペレナラ以上に目立っていたので残念。
ドコモはイエローの時間を上手く凌いだ感じ。前半はマピンピがだいぶフィットネスを上げてきているようで、スピードが明らかに速い。さらに、チームとの連携も取れてきている。
この後が楽しみ。
前半はドコモが最近のようなまとまりがなく、だらしない試合に見えました。
(後半)
点数的には拮抗した前半。ドコモは大事なところでのミスが多かった。その辺りを修正できるのか。
開始からドコモは積極的に後半は繋ごうとしている。マピンピのランも目立つ。この辺りはハーフタイムで少し意図を変えてきているように見えます。
ただ、日野のディフェンスも集中している。
ボールは滑るが、このレベルではクリアすべきものとして、両チームがそこを気にせずに回している、。。。
お互い攻め手も、決めてを欠くまま後半も15分へ。ほぼ22mと22mの間の中でプレーをしています。
セットプレーもお互い今一安定していない。特にラインアウト。その辺りも攻撃に一貫性が生まれないところの原因に。
10mまで先に来たのはドコモ。ラインアウトからしつこくモールも、攻めきれない。日野は密集、ラインアタックへのディフェンスはしっかりしている。そこから一気に盛り返して日野がPGのチャンス。
ドコモ 12ー18 日野
しかし相変わらず、お互い攻め手に欠ける後半。しかし、ドコモは12番トゥアの大きなブレイクから、8番11番と繋いでトライ。前を止めていた分、裏に出られたところのカバーは日野は少なかった。。一発クリーンヒット、という感じだけど、トライまで持って行けたのが素晴らしい。
川向は今日は難しいコンバージョンを2つ決めていてる。最終的にはこれが試合を左右する。
ドコモ 19−18 日野
さあ、次のスコアはどちらか。残り16分、というところ。
その勝負どころの22mで日野がスクラムを押しまくる。アドバンテージをもらって10番からインゴールへ小さくパント。ボールのバウンドがよくスポット入り中央にトライ。ここはスクラムがポイント。メンバー変えて一気に日野はスクラムで圧倒。
ドコモ 19−25 日野
残り15分。1トライ以上先に離した方が勝ちそう。
日野は連続してスクラでペナルティゲット。ムードはGOOD。
そこから日野がドコモ陣22mでラインアウトもラインアウトを失敗。。ボールが滑るせいもあるのでしょうが、日野はラインアウトがもう少ししっかりしていれば結果は違ったのではないでしょうか。
ドコモがそこから押し返して、日野の22mの中へ。
そこからのFWまわりの連続攻撃でしぶとく前進し、最後はポスト下にトライ。日野ディフェンスが、最後の時間、後半30分を回って、一歩づつ前に出るのが遅い印象。前半から後半の途中までは接点で押され気味のドコモが、最後の最後で上回る。
ドコモ 26ー25 日野
ドコモは、「勝てるんだ」というメンタルを感じる。この辺り、負け癖が減っているように見える。
リスタートはドコモがキープ。ドコモはハーフを入れて、TJがスタンド。
日野は攻めたいのだけれど、今一アタックの方向性が見えない。
日野は攻めきれずドコモが逃げ切り。
試合は接戦も、両チーム攻め手に乏しい試合内容。いずれも、こういう試合では上位には手が届かないのかな、、という印象。
ドコモは前半の試合が酷かった。が、今日はドコモの川向が難しいコンバージョンを2つ決め切ったことが試合を救った。あとは、マピンピのフィットネスやチームへのフィットが上がってきており、今後の活躍が楽しみ。