見出し画像

最後から人生を振り返る②

複雑な心境を抱きながら、
その春、自身は小学生になった。

小学一年生の頃といえば、ヒヤシンスを育て学校の怪談を読み、時には解決ゾロリのレンタル合戦に勤しんでいた。同じ世代の方も多いだろう。

そこでも自身のこじらせ具合は増していく。
例えば教科の学習中、出された例題に回答し教師に見せにいく場面があった。幼少期の家庭環境ゆえ人の期待に応えたい気持ちが育成され過ぎてしまい、回答が見やすいように自身の回答に赤丸をつけて見せに行った。

🧑‍🏫「なんで丸がついてるの?」
👾「せんせいが みやすいとおもって」
🧑‍🏫「勝手に丸つけちゃダメでしょ」
👾(なんでおこられたの?いみわからん)

こんなやりとりを良くしていた為、
勉強に対して難しく考える癖がついていく。
7歳で勉強と疎遠になった。

当時の楽しみといえばうさぎ小屋に通うことで、
一輪車を漕いだあとは、日々うさぎの観察をしていた。

ある夏の日、一匹のうさぎが動かずじっとしていた。子供ながらに「バテている」と感じ取ったので、水の入った餌入れにうさぎのお尻を浸けた。

なぜ水に浸けようと思ったのかわからない。
さぞかし、うさぎも困っていただろう。

(ケツが濡れてる)と。

その最中、飼育委員の上級生にこっぴどく叱られうさぎ小屋を永久追放されてしまった。

人生の楽しみを奪われた幼子の趣味はうさぎから友達づくりに変わった。そこで運命の出会いを果たす。

名前は、「ぽーちゃん」
ぽーちゃんはいつも笑っていた。
そして何より笑いのツボが合う合う。

第二の人生が開いた気がした。

いいなと思ったら応援しよう!