変わりゆく毎日を大切に生きる
昨日今日と急に寒くなりました。
同じように過ごしているような気がする毎日でも、実際には全く同じ日などは存在するものではなく、無常であるといえます。
「無常(むじょう)」という言葉は、簡単に言うと「永遠に変わらないものなんて存在しない」ということです。私たちの身の回りのすべては、時間が経てば少しずつ変わっていく、という考え方を指しています。例えば、同じように見える毎日でも、実は天気が違ったり、季節が変わったり、友達との会話の内容が変わったりします。また、自分の気持ちや体調も日によって違うことがありますよね。それが「無常」の考え方です。
この「無常」を知ることで、日々の生活が少し違って見えてくるかもしれません。同じように見える毎日でも、実際にはちょっとずつ変わっているんだ、と気づくことができるからです。例えば、春から夏に向かう時に、少しずつ気温が上がってくるのを感じたり、学校の授業や部活動で少しずつ成長している自分に気づいたりすることも「無常」の一部です。
無常は、「すべてが変わるから、どうせ意味がない」と悲しく考えることではありません。むしろ、変化があるからこそ、今この瞬間を大切にしよう、という考え方なんです。同じことが二度と起きないからこそ、今を楽しんだり、頑張ったりする意味があります。変わっていくことは自然なことだし、その変化の中で自分がどう成長していくかを考えるのも大事です。
つまり、無常とは、どんなに同じように見える日でも、実際には少しずつ違っていて、変化があるということ。そしてその変化を知ることで、今この瞬間を大切にする気持ちが生まれるのでしょう。