会社において、上司や部下の関係は、実際には能力や技術、経験の大小や優劣によるものではなく、単に「責任と権限の範囲が異なる同僚」であると考えると、職場で感じる息苦しさが和らぐ可能性があります。この視点は、従来の上下関係の枠を外れ、上司も部下もそれぞれの役割と責任を果たしつつ、対等な立場で協力し合う仲間であるという仮説に基づきます。 たとえば、上司が部下の責任範囲に対して過干渉にならず、部下が持つべき判断と決定の権限を尊重することで、部下は自らの責任感を持って仕事に取り組むこと
かなりあいまいな記憶を手繰り寄せています。「たしか」とか「たぶん」とか「気がする」という表現連発の記事です。 ２０２４年１１月１４日にドラゴンクエスト３のリメイクが発売されます。とても楽しみです。この機会に子どもの頃の記憶を手繰り寄せてみます。 わたしと「ドラゴンクエスト」との出会いは確か小学4年生くらいだったと気がします。（３年か５年かもう曖昧です。） 小学生がやっているゲームなのでろくに防具を買わず武器ばかり買い、勇者なのにずっと裸で戦っていましたね。初めて買った防具が
今日は初めてバレエを観に、寝屋川市まで出かけてきました。演目は、バレエに縁もゆかりもないわたしも聞いたことくらいはある有名なチャイコフスキーの「白鳥の湖」。少し前から興味はあったものの、目の前で見るのは今回が初めてです。 『白鳥の湖』のあらすじ 『白鳥の湖』は、チャイコフスキー作曲のバレエ作品で、4幕構成が一般的です。物語は、悲劇とロマンティックな要素が融合した、愛と裏切り、魔法の物語です。 第1幕：王子の誕生日 物語は、王子ジークフリートの誕生日から始まります。母である王
学習とは、単に情報や知識を詰め込むだけでなく、正確で有益な知識に基づいて深めていくことが本質です。しかし、効果的な学びを得るためには、その正しい知識と共に「ちょっとした寄り道」が必要かもしれません。この寄り道とは、ただの無駄や遠回りではなく、学びに対する新たな視点や発見をもたらす「遊び心」とも言えるでしょう。つまり、知識を身につける中でときどき寄り道をすることで、私たちは思いがけない気付きや、探究心を刺激する瞬間に出会えるのです。もしかすると、その遊び心が学習のプロセスに豊か
「少しの好奇心を持って、それを多く面白がることができたら、今の人生も少しずつ変わっていくんじゃないか」と思います。日々の生活の中で、ほんの少し新しいことに興味を抱き、それを存分に面白がることで、見えてくる世界が少しずつ広がっていくかもしれません。 たとえば、何気なく訪れるスーパーで普段買わない食材を手に取ってみたり、街を歩きながら古い建物や看板、道端の石碑に目を向けたりする。あるいは、友人や同僚が話す何気ない趣味について、「それってどういうところが面白いの？」と興味を持って
『死ぬ瞬間の5つの後悔』は、終末期ケアの現場で数多くの患者を見送ったブロニー・ウェアがまとめた、人生最後に多くの人が抱く共通の後悔です。彼女の著作によれば、これらの後悔には 「自分に正直な人生を生きればよかった」 「働きすぎなければよかった」 「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」 「友人と連絡を取り続ければよかった」 「幸せをあきらめなければよかった」 という5つが挙げられています。これらは、一見異なる後悔のようですが、すべて「自分の心に素直に、周囲との関係を大切に生
「センス・オブ・ワンダー」とは、私たちが普段見過ごしがちな日常の中に潜む驚きや感動に気づき、それを感謝の気持ちとして受け止める感覚を指すのではないでしょうか。この概念は、SFの世界ではしばしば未来の可能性や未知の神秘に触れる際の特別な感覚とされていますが、実際には私たちが日々生きる「ありふれた瞬間」にこそ存在しているのかもしれません。それを「ありがたい」と言葉で表すことは、「センス・オブ・ワンダー」を日常に取り戻すための鍵となるのです。 「ありがたい」という言葉には、「有り
2024年10月31日、上野の国立西洋美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」という展覧会を見てきました。 カンバスに描かれたたスイレンの連作などを見ていると、モネにはこのように見えているのだなと感じたときに、これは自分以外の全ての人に対して当てはまるものではないか？と考えました。 同じ景色を同じ時に見ているからといって、隣人は違う風景を感じているのではないか？そしてそれは当たり前のことなのではないか？ そのような違って当たり前という感覚はとても大事なのではないか？ 「違
バスケットボール競技において「コンピテンシートラップ（Competency Trap）」とは、ある特定の技術や戦術に習熟しているために、それに固執しすぎて他の成長機会を逃してしまう状態を指します。この現象は、現在の成功体験に頼りすぎることで、新しいスキルや戦術を学ぶ意欲が低下し、結果として競技全体での成長が阻害されることにつながります。 たとえば、ある選手が特定のシュート技術に優れている場合、その技術を使うことで安定したパフォーマンスを発揮できます。しかし、その技術に過度に
時間はわたしたちが思っている以上に有限であり、限られた貴重なものである。そのため、「会いたい」と心に浮かんだ人には、できる限り早く会っておくことが必要と感じる。 人は日常の忙しさや予定に追われ、「いつでも会える」と思いがちである。しかし、日々の積み重ねはあっという間に過ぎ去り、気づいた時には時が大きく経過していることが少なくない。時間が有限である以上、後回しにしたり、先延ばしにしたりすることは、大切な出会いや機会を逃すリスクを伴う。 このことは「後悔の減少」や「幸福度の向
バスケットボールにおける「ヒットファースト」という考え方は、オフェンスが自ら積極的にディフェンスに接触してスペースを作り出すという、戦略的なプレーの一つです。ドリブルで切れ込む際、オフェンスはディフェンスを避けるのではなく、むしろ自ら当たりに行くことで、ショットを打つための空間を確保します。これにより、ディフェンスの圧力を逆手に取り、優位な状況を作り出すことができます。 一見すると、この接触は痛みを伴うように思われ、遠慮してしまいそうになるかもしれません。しかし、実際には、
「22歳の夏は一度きりなんだから。」 映画版ジョゼと虎と魚たちに出てくるセリフです。ありふれたよく聞くフレーズなのですが、若いときには夏を思い切り楽しもう。というイメージがついてくる言葉です。 「22歳の夏は一度きり」というようなフレーズは、若さを象徴するものとしてよく使われますが、どの年齢においてもその年の夏は二度と戻ってきません。年齢に関係なく、毎年の夏を大切に、そして思い切り楽しむことが大事だと感じます。 30歳でも50歳でも、その時々の夏には、その年齢だからこそ味
昨日今日と急に寒くなりました。 同じように過ごしているような気がする毎日でも、実際には全く同じ日などは存在するものではなく、無常であるといえます。 「無常（むじょう）」という言葉は、簡単に言うと「永遠に変わらないものなんて存在しない」ということです。私たちの身の回りのすべては、時間が経てば少しずつ変わっていく、という考え方を指しています。例えば、同じように見える毎日でも、実は天気が違ったり、季節が変わったり、友達との会話の内容が変わったりします。また、自分の気持ちや体調も日
神は細部に宿る。 わたしは英語表記よりも日本語訳の「宿る」という表現が大好きです。 「宿る」という表現には、何かが静かにそこに存在し、深い意味や力を秘めている感覚がありますよね。英語表記の「God is in the details.」とも異なり、「宿る」はどこか穏やかで、細部にこそ本質や美しさが潜んでいるというニュアンスを感じさせます。日本語の持つ静かな情緒をよく表していて、非常に豊かな表現だと感じます。 「小さなことが大きな違いを生む」という考え方は、よく日常の中で
近年、インターネットやSNSの普及によって、バスケットボールに関する「良さそうな練習方法」や「個人技術3選」といった動画が多く出回っています。これらの動画は、効率的に技術を向上させるための方法や、短時間で成果を得られるテクニックを教えてくれるかのように見えます。しかし、それらの動画を見てすぐに「答えが見つかった」と考えるのは危険です。そこには、一見して明快に思える答えが提示されているようで、実際には本質的な理解に至らないことが少なくありません。 特に、短い動画や簡潔なテクニ
地道にやるやつとか、夢中になるやつに追い抜かれちゃうんだよな。 みなさんご存知の「夜のクラゲは泳げない」に出てくるセリフです。 最初は「なんとなく」うまくできて、他の人がまだその領域に到達していないからこそ、自然と活躍できてしまうことってありますよね。特に、持って生まれたセンスや直感で物事がうまく進んでしまうと、努力しなくても結果が出せることがあり、努力する意味を見いだせなくなることもあると思います。 でも、やはりそこには限界があるんですよね。夢中になって取り組む人や、
