学生時代とどう違う? 大人になって気づく『学び』の魅力
若い頃、学生として学ぶことが「嫌だな」と感じたことがある一方で、大人になると「学びたい」と思うようになるのは、いくつかの理由があるなと思います。
まず、学生時代の学びは、どうしても「義務」として与えられるものが多かったです。学校でのカリキュラムや先生からの宿題は、興味があってもなくてもこなさなければならないことがほとんどです。例えば、苦手な科目を頑張って勉強しても、それが自分の将来にどう役立つのか見えませんでした。また、成績や試験のプレッシャーもあり、学ぶこと自体が負担に感じられやすくなるのも無理はなかったなと思います。
しかし、大人になってからの学びは、これとはかなり違ってきています。大人になると、自分の興味や必要に応じて学ぶ内容を自分で選べるようになりました。それに、仕事や生活の中で、自分が「これを学んでみたい」「このスキルを身につけたら役に立つかもしれない」と感じる瞬間が増えます。学びが「やらされているもの」ではなく、「自分が選んでいるもの」になることで、楽しく自然と前向きに取り組めるようになるのです。
また、大人になってからの学びには、はっきりとした目的や動機があります。学生の頃は、漠然とした将来のために勉強している感覚が強かったのですが、大人になると学んだことがすぐに日常生活や仕事に役立つことが多くなります。それによって、自分の成長を感じたり、目の前の問題を解決できたりする実感が湧きやすくなります。学びが「自己成長」や「自己実現」に直結するという感覚は、学びへのモチベーションをさらに高めてくれています。
もう一つ、大人になると時間の大切さをより実感するようになります。若い頃は時間が無限にあるように感じ、何事も後回しにしがちですが、大人になると「今学んでおかないと、もうチャンスがないかもしれない」と思うことが増えました。この限られた時間を有効に使いたいという意識が、学びへの意欲を引き出してくれています。
さらに、年齢を重ねることで、学ぶことそのものが楽しさや新しい発見に繋がることもあります。若い頃は「テストのため」「成績のため」に勉強することが多かったのですが、大人になると「自分をもっと成長させたい」「新しい視点を得たい」といった内面的な理由で学ぶようになっています。新しい知識を得たり、今までの経験と結びつけて新しい考え方ができるようになることで、学ぶこと自体が深い喜びになります。
このように、若い頃の学びは外的な義務感に縛られることが多いですが、大人になれば「自分のための学び」へと変わり、学びたいという気持ちが自然に湧いてくるのです。学ぶことは年齢に関係なく、いつでも始められるもので、その喜びや達成感は大人だからこそ感じられるものかもしれません。