競技バスケは格闘技 ピックアップゲームはプロレス

あくまでもわたしの個人的な感覚の話です。すべてのピックアップゲームがこれだというわけではありません。

バスケットボールというスポーツにおいて、競技バスケットボールとピックアップゲームは、性質や目的が異なるものです。競技バスケットボールを例えるなら、まるで格闘技のようなものであり、ピックアップゲームはプロレスに近いものだと考えています。

競技バスケットボールの特徴は、相手に勝つことを目的として、徹底的に相手の弱点を突き、相手に力を発揮させないような戦略を立てることにあります。まるで格闘技のように、相手の隙を探し、そこを攻め続けることで勝利を手にする競技です。これは、学生やアマチュア選手が公式戦で競い合う際にもよく見られるプレースタイルです。チームとしての戦略や個々の技術が非常に重要で、結果として勝利を目指すために、お互いが力をぶつけ合うよりも、相手の動きを抑えることに重点が置かれます。

一方で、ピックアップゲームはそのような緊張感や戦略的な要素よりも、楽しみながら互いの力を引き出し合うことが目的となります。ここでのバスケットボールは、プロレスに例えることができるでしょう。プロレスでは、互いに力を最大限に発揮しながら、それを相手が受け止め、観客と共に楽しむことが大切です。ピックアップゲームも同様に、プレイヤー同士が自分のスキルを発揮し、相手もそれを受け止める場となります。試合の勝敗も重要なのですが本質的な重要さではなく、互いのプレーを認め合いながら楽しむことがピックアップゲームの醍醐味です。

さらに、ピックアップゲームは、現役プレイヤーのセカンドキャリアとしても重要なカテゴリーだと考えています。特に、仕事をしながらバスケットボールを続ける場合や、バスケットボールを余暇として楽しむ場として、この形式は非常に価値があります。競技バスケットボールでは常に勝利を目指すプレッシャーが付きまといますが、ピックアップゲームではそのようなプレッシャーから解放され、よりリラックスした状態でプレーを楽しむことができます。

このように、ピックアップゲームは、相手を「やっつける」というイメージがなくても良いのです。むしろ、相手も自分も力を出し切れるような場所であることが重要です。自分の力を存分に発揮し、相手の力も受け止める。そんな共感と理解に基づくゲームこそが、ピックアップゲームの真髄だと考えています。

現役のプレイヤーにとっても、バスケットボールを続けるモチベーションを維持し、楽しさを再発見する場として、ピックアップゲームは非常に重要な役割を果たしています。競技バスケットボールとは異なる次元で、心と体のバランスを保ちながら、バスケットボールを純粋に楽しむための大切な場です。

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