消化器系の原虫症(ジアルジア症)
こんにちは、
ミナです。
ジアルジアとは、
鞭毛虫類というグループに属する原虫です。
犬や猫やマウスなど、
多くの動物の小腸に寄生します。
日本各地に発生がみられるそうですが、
特にブリーダーやペットショップなどで
多数飼育されている場合に
集団発生を起こすことが多いようです。
成長した犬や猫にジアルジアが感染しても
殆ど目立った症状は現れませんが、
いったん感染すると、
それが生後数か月以内の仔犬や子猫であった場合、
下痢を起こし、水様性や粘液性の下痢便を排泄します。
下痢は通常、感染後1週間以内に始まります。
そして食欲はあまり低下しませんが
体重は減少して発育不良となります。
このような症状を起こす仔犬や子猫は、
前述のように、ブリーダーやペットショップで
多数飼育されている場合に多くみられます。
ジアルジアの治療には、
トロニダゾールという薬を使用するそうですが、
1回の投薬では完全に駆除することは難しく、
1日2回、4日間程度の連続投与が必要になるのだそうです。
ジアルジアは消毒剤などがあまり効かないので、
予防としては、犬舎の周囲などの飼育環境を熱湯で洗浄した後、
しっかりと乾燥させるなどの処置が必要だそうです。
また、人間への感染の可能性は低いとされているそうです。