リケッチア感染症
こんにちは、
ミナです。
リケッチア感染症とは、
他の生物の細胞内でしか生きることが出来ない
特殊な種類の細菌によって引き起こされます。
これらの感染症の殆どが、
ノミやダニ、シラミを介して感染します。
犬エールリヒア病は、
リケッチアの一種である
エールリヒア・カニスの感染によって起こる病気です。
病原体はクリイロコイタマダニという
ダニによって犬から犬へと伝播されます。
感染した犬は比較的無症状であるか、
または急性の症状を起こします。
急性型では
感染源のダニの付着から
10日~20日後に発熱や鼻汁、流涙、食欲不振、
元気の消失、体重減少、貧血などが現れ、
この症状は数週間続きます。
また、高熱や血小板減少症、白血球減少症、貧血、
出血を特徴とする
死亡に至る症候群を起こすこともあります。
治療には
オキシテトラサイクリンという薬の投薬をします。
Q熱は、
リケッチアに属する
コクシエラ・バーネッティイの感染によって起こり、
犬猫だけでなく、人間やほかの哺乳類、
鳥類など広く宿主を持っています。
病原体はダニによって媒介されますが、
他のリケッチアと異なって空気感染も起こすそうです。
通常の症状は、犬猫では軽い発熱や繁殖障害
(流産、子宮内膜炎、不妊症など)以外は
殆ど症状を示しません。
ただし、感染した動物は無症状であっても、
リケッチア血症を起こし、
長期間にわたって病原体を排泄し続けます。
抗生物質が有効ですが、
リケッチアは症状の回復後も
網内系細胞に生存するので、
宿主から完全に消失するのは難しいそうです。