耳の病気や障害
こんにちは、
アミナです。
耳は、耳介、外耳、中耳,
内耳に分かれます。
障害の部位によって、
様々な症状が現れます。
中でも犬に多く見られる外耳炎は、
放置すると内耳、中耳まで病気が進むので、
早めに治療を受ける必要があります。
特に垂れ耳の犬種では、
耳の内部が清潔な状態に
保てないこともあり、
外耳炎になりやすい傾向があります。
なかでも
アメリカン・コッカー・スパニエルは
重症になりやすいので、
早期の治療が重要です。
耳は皮膚の一部なので、
アレルギー性皮膚炎を
起こしやすい犬種には注意してください。
また猫に最も多い耳の病気は、
耳ヒゼンダニによる外耳炎です。
耳の病気の原因としては、
耳介の異常、外耳の異常、中耳、
内耳の異常、聴覚の異常などです。
(耳介の異常)
目に見える耳のことを耳介と言います。
見える部分なので
異状があれば発見しやすいのですが、
耳の内部に外耳炎などを
合併していることもあります。
耳介では、外傷、耳介の中に
血がたまる耳血腫が、
最も一般的にみられる病気です。
他の病気にかかると、
耳介に障害をきたすことがあります。
例えば、免疫介在性疾患や、
アレルギー性皮膚炎などの皮膚病にかかると、
耳介に障害が出ます。
耳介に出来る代表的な腫瘍には、
扁平上皮癌があります。
(外耳の異常)
耳の穴から鼓膜までを外耳と言います。
耳を気にしたり、痒がったり、
においがあったり、耳に触れると嫌がったり、
頭を振るといった動作がみられます。
また症状が悪化すると
頭を傾ける斜頸という症状が現れます。
外耳炎の原因には、細菌性や真菌、
寄生虫(耳ヒゼンダニ)が
もっともよくみられます。
(中耳・内耳の異常)
鼓膜から奥を中耳・内耳といいます。
頭を振ったり、悪い方の耳を痛がったりします。
中耳の病気では、
顔面神経麻痺やホルネル症候群
(片方の目が落ち込む、まぶたが下がる、
瞬膜が突出するといった症状の総称)
がみられます。
内耳の病気では、
斜頸や目が規則的に揺れる眼振、
回転、旋回運動といった
症状がみられます。
中耳炎と内耳炎は、
外耳炎をそのまま放置して
進行したものが殆どです。
ただ、まれに口腔からの感染もあります。
(聴覚の異常)
聴覚の異常とは
耳の機能の異常の事で、
呼んでも来ないなどの
難聴の症状がみられます。
後天性であれば内耳炎が考えられます。
また、ダルメシアンや青目の白猫では、
先天性の難聴を起こしやすい傾向があります。
さらに、水頭症などの神経系の病気が
関連する場合もあります。
これらの観察のポイントとして、
耳がにおう場合には、
他に症状がなくても、
細菌や真菌が耳の中で
繁殖している危険性があります。
耳垢の色が黒い場合には、
寄生虫や真菌が原因として疑われます。
黄色であれば細菌を疑います。
耳の中の出血が見られる場合は、
耳に腫瘍が出来ている可能性があります。
どのくらい痒がっているのかも観察します。
異常なほどの痒みがある時は、
寄生虫が関係していることが多いです。
あと、ちゃんと聞こえているかどうかを
観察して下さい。
耳が聞こえていなければ、
内耳の病気や神経系の病気が考えられます。
ケアのポイントとして、
特に垂れ耳の犬種は
耳の手入れが重要です。
病気を予防するために、
耳の内側の毛を短くするなど、
空気の流れをよくする必要があります。
耳垢の色とにおいなど、
耳の様子を日頃からチェックしておきましょう。
耳掃除は大切なのですが、
犬や猫の耳は人間と違って、
耳道がL字型に入り込んでいます。
そのため、耳垢を奥へ
押し込んでしまったりしがちです。
心配な場合は、
トリミングの時にトリマーさんに任せたり、
動物クリニックで掃除をしてもらいましょう。