どうして命を絶ってしまうのだろう
またうら若き才能あふれる女性が死を選んだ。なりたい自分になれて仕事も順調で、ファンに憧れ指示されリスペクトすらされる存在だと思われるような人がどうして死を選んでしまうのかわからない。
なんの才能もなく、ただ平凡に生きている私にも人生にはそれなりに数々の修羅場が訪れ、なんとかくぐりぬけてきて今がある。
本人にしか自殺の原因や悩みはわからないのだろうけれど、人はみな平等にいきなりこの世に産み落とされ、死ぬときは必ず一人で死んでいくもの。どんなに家族や恋人に恵まれようとしょせんは一人で生まれて一人で死んでいくのに。
なんでそんなに死に急ぐのか。そしてその報道を見るたびにどうしようない感情に襲われる。死ぬことが悪いこと、死を選ぶことを否定しようとは思わない。それはその人の人生だし、自由だと思う。
でも。でも。こうして先が見えない社会の中、家族の病気を抱えて、明日どうなるか想像もつかなくてもなんとか生きている私から見たら、生きる力を根こそぎ奪われてしまうような気がする。
真っ赤なドレスを着た太った明るい初老の女性が夢に出てきて私に笑いかける。その意味はわからない。きっと夢に意味なんてない。でも夢の中にも娘はいつでも出てくる。
旦那の若年性認知症も日に日に進んでいる気がする。電子レンジの使い方もわからなくなったらしい。あれほど、紙に書いて一人でできるように教えていたのに。お風呂のシャワーの出し方もわからなくなってしまったらしい。
得体のしれない不安が襲ってくる。将来まったく希望がないわけではない才能あふれる若者の死が私の心にとげのように引っかかる。
これからもっと予想もできないような苦難が訪れるかもしれないのに、刹那的に毎日を過ごしている私にささやきかける。
「大丈夫なの?本当に耐えられるの?」
って。
人生に正解なんてない。私の出した答えは今を生きること。
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