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ドクタースランプアラレちゃん

というアニメを小学生で観ていた。
2個下の弟と家族で水曜日夜の7時。
初め、高校教師で真面目な父はしきりにうんち!が出てくる事を気にしていたが
姉弟2人が余程毎週楽しみにしていたからか、視聴禁止が言い渡される事が無かった(余談だがビキニのせいかうる星やつらは主題歌のワンフレーズまででチャンネル変更が掟だった)
そして程なくアニメきっかけでの、ジャンプコミックスでの単行本集めが始まった。当時2人とも毎月の小遣い制はなく、年始のお年玉を細々と一年で使っていくと言う決まりの我が家。
1冊360円するコミックスをそう何冊も買えない。
ブックオフもまだ無い。
勿論ネットショップも無い昭和。
母が教えてくれたのは、半年に数回訪ねる祖母の家の近くのスーパー。
その店頭の段ボールで売られている古書セール。
そこで少しずつ揃えるのが楽しみだった。
その内、自宅の近所のスーパーでも古書を時々売るようになり
自分と弟は可能な限り、探して選んで揃えていった。初めにうちにやって来たのは弟が買った4巻、次に私が2巻。そのどちらも単行本内に表紙の塗り絵のページがあって不思議と得した気分になれたものだ。
当時我が家の本棚にある漫画本は、母が気まぐれに買ったパタリロ2巻と4巻。私が買ったか貰ったわんころべえ。そしてそこに並べたドクタースランプは何度も読んだ。文字のページもしっかり読んだ。ペンギン村の中学試験もやった。ほよよの数も勿論数えた(わかる人わかってください)
滅多に会わない大伯父と散歩に行き、本屋に立ち寄って1冊何でも選べ買ってやるぞと言われた時は11巻にした。理由は銀色の表紙で綺麗だったから。古書で買わなかったせいか未だにその巻の背表紙は綺麗。
また、ドクタースランプの単行本は姉弟の共同の財産としながら、なぜかそれでも1冊ずつの所有権を主張する事にした。姉の権限で決めた。
親が買ってくれた数冊でも、姉の権限でどちらが弟のものか自分か決めた。
今も私の手元に残るコミックスの中扉の白紙には、それぞれの名前が書いてある。
弟は諦めていたのかこだわらなかったのか、全て姉である自分の思い通りに書いたままである。基準はやはり塗り絵などの付録があるかどうか、第1巻はほよよカードが付いてるから姉の、と言った具合に。
7巻と5巻の表紙は気に入ってるから私の。
鶴憐ちゃんのキャラが好きだから初登場の10巻は私の。
3巻はマーカーをパレットにキュイキュイ塗って、水でチョチョイと薄めてカラーページ塗る鳥山先生の裏技が描いてあるからワタシの。
17巻の、背表紙の中華風アラレちゃんが可愛いから私の。
8巻の、ペンギン村住人ほぼ全員のレースの話は大好きだから私の。
ほんとうに大好きでした。
覚えているうちに記しておきます。
鳥山先生ありがとうございました。





小1の時に小説家になりたいと夢みて早35年。創作から暫く遠ざかって居ましたが、或るきっかけで少しずつ夢に近づく為に頑張って居ます。等身大の判り易い文章を心がけて居ます。