おせち料理と昔の男
私にとっては毎年恒例のおせち料理を、2021年明けに向けて日々がんばって作っていたら
ちょっと昔を思い出したので覚え書き。
年末に少々毒を吐きますスイマセン。
と言うのも今日職場でおせち料理と姑の話になり
同居経験の有る先輩は言う。おせち料理を作る嫁(自分)の後ろで
キッチンの椅子に座って腕組みをしているのが姑。
文句を言うでも味見をするでも無く、ただ無言で。嫁の立場としては「どうぞお義母さんが味付けして下さい」と言うが
そこは頑として拒否らしい(何故
怖い話だ。なんだ風習か時代か。それでふと自分の時を思い出す。
21歳。初婚時、結婚してはじめの年は緊張し姑と台所に立つも言われた事をただするのみ。覚えているのは紫芋のキントンの事位(美味しいけど色はわるい)この姑とはおせち料理以外でもかなり大変だったので色々思い出したく無いだけかもですが
で、次の年から何だかんだと仕事で実家に帰ってない気がする。代わりに自ら好きなモノを作ったのが私のおせち料理の始まり。高校の家庭科で習ったのを思い出しつつ最初は数品。少しずつレパートリーは増えていった。
1998年に結婚、2000年に三年目の浮気(古い)で離婚。
3月に離婚届を出して、翌月4月。
電話料金の支払いか何だかの事務的理由の電話で元旦那は唐突に言った。
「ほうれん草のおひたしが食いたい」
当時の日記に書いてある私の字「ほうれん草のおひたしが食いたいだとぅ!?」
思えばこの時が最初だ。そして続きが有る。
その半年後位に、元旦那と離婚時の色々についてゆっくり話す事が有り(珍しい元夫婦とは思います)聞けば
「いつも和風料理だったのでたまにはフランス料理が食いたくなった」
これが浮気の原因とか言う。判り易く言ってみれば
「家庭料理ばっかりに飽きて外食したくなった」和食と家庭料理は私だロールキャベツも作るけど確かに和食が多いのは認める。で外食は浮気相手の事。そして彼は言い分を続ける。
「でも結局は外食は飽きるから、ずっと食うのは和食が良い」
ほう。まあこれ言うたな。
「だってほうれん草のおひたしとか 梅干しを漬けるとか おせちとか
真亜弥(仮名)ちん当たり前にしてたから、みんなするもんかと」
そう思ってたか君。そうかすげぇな。
20代前半の女子がおせち料理を当たり前に作る
それを平成13年の20代女子が皆してるモノだとそう思い込んでたみたいです(あっ調査した事は無いんですけどワタシ調べで自分少数派とは自覚してます)
で、浮気相手(新しい同棲相手とも言う)が外食ばかりねだってきて
家庭料理とかそう言うのあんまりしないタイプだからって
離婚した翌月に「ほうれん草のおひたしが食いたい」←コンビニの惣菜ではダメらしいぞ何でだ。
怒るを通り越して呆れたのを覚えてます。
ただこの事ではっきりした事は、女子に朗報。やっぱり一部の男子は胃袋掴んじゃえですよ。おせちじゃ無くても良いから好物が作れる彼女の元に、男は帰ってくるもんじゃないでしょうか。
さて何だか纏まらなくなりましたが
ワタシは明日も作ります。そう自分の為に好きなモノを好きな分だけおせち料理を。楽しいからね。うん家族にはおすそ分け。
材料費と時間と子供の相手と、協力してくれる今の旦那には感謝です。
(どうやら胃袋掴んだ訳では無いらしい)
…トップ写真は去年の我が家のおせちです。
小1の時に小説家になりたいと夢みて早35年。創作から暫く遠ざかって居ましたが、或るきっかけで少しずつ夢に近づく為に頑張って居ます。等身大の判り易い文章を心がけて居ます。