【エッセイ】本を発送することから始まる、そんな一日も良い
…優しい音楽が鳴り、意識が覚醒する。
目覚ましアラームの音にムカつくことが多く、何度も変えていたが、ようやく「仕方ない起きるか」と思える音楽を見つけたので、そこまで不快感はない。
とはいえ、眠い。とても、眠い。
1度スマホの画面を見て、出発時間を頭に思い浮かべれば、「もうちょっと行けるな」と目を瞑る。
大抵、1度では起きれることは無い。
5分後になる2度目のアラームで、なんとか呻きながらまた、アラームを止めることになる。
3回目4回目とやることもあるが、今日はなんとか、2回目で起きようという気になった。
アラームを止めスマホを開く。
トップ画面には様々なアイコンが並んでいるが、その1つの右上に赤いマーク。
私は大抵、この通知マークを出しっぱに出来ない性分なので、すぐに開く。
画面が開けば、「あなたの商品が売れました!」というポップアップ。
「あ、売れてる」とほんのり嬉しくなれば、売れた商品を確認。ここまで、全てベッドの上の出来事である。
ようやく立ち上がれば、紙袋に詰め込んでいる要らなくなった本たちの中から、売れた本を取り出す。
この時、少し感傷に浸る時もある。
状態確認ついでに「最後に読もうかな」とか思ってパラパラ読んだり、この本を手に入れた経緯を思い出してみたり。
ほんの少しそんな猶予をもった後、包装材を持ってきて、パパっと包む。
本の良いところは、配送がとてもしやすい事だ。大抵、適当に包装しても厚さ3cmを超えることがない。
ポストに投函できるサイズだと、配送料はとても安く抑えられる。それを超えると、配送料が2倍以上変わるので注意だ。
本はあまりそういうことがないので、何も考えずサクッと包めるのも良い点である。
包み終われば、それを玄関に置いておいて、朝ごはんを食べる。
noteを軽く見たり、YouTubeを軽く見たり、ダラダラと朝ごはんを食べたあとは、配送したい荷物と、スマホだけ持って外に出た。
私がいつも配送に向かうのは、PUDOステーションである。この配送方法に固定したのは、結構最近だ。
もしかしたら距離的にはセブンの方が近いかもしれないが、店員さんの手を煩わせずに配送できる気楽さで、PUDOステーションに勝るものは無い。
ちなみにファミマにも、Loppiという機械があるところでは、PUDOステーションのように全部自分で配送手続きを終えられる。
が、ファミマ発送対応の「ゆうゆうメルカリ便」より「らくらくメルカリ便」の方が、配送料がほんのちょっぴり安い。なので、PUDOステーションを愛用している。
以前、PUDOステーションのシステムエラーでかなり痛い目見て、1度使用を辞めようとしたこともあった。けれど、やっぱり楽だし、その1回きりでちゃんと動いてくれるので、今も変わらずPUDO推しだ。
ステーションの前に立ち、QRコードを読み込ませ、何度かポチポチと画面を押して、ロッカーに包装した本を入れる。
これで、配送は終了。
ロッカーに入れたあと、要らないものを手放せた感覚に、清々しい気持ちになる。
その後の帰り道、在宅の場合はちらっと公園に寄って、そのままnoteを書いたりすることもある。だけど、今日はこれから用事があるので、そのまま電車に乗った。
最近はメルカリに、「ビットコイン」なるものが現れた。売上金で、仮想通貨が買えるのだ。
仮想通貨は怖い怖いと言われているし、私もその印象はあった。が、まぁ要らないものを売った売上金なら良いか…。という思いで、メルカリ売上は全部仮想通貨にしている。
当分引き出す気も、使う気もないので眺めるだけだが、「流動的なへそくり」みたいな気持ちで、結構面白いなと思ってる。
メルカリで発送がある日は、確かに「発送しなきゃ」と思うし、面倒もある。
でも、それによって家を出る理由ができるので、特に在宅の時は結構ありがたい。
そして、やはり自分の要らないものが、誰かの要るものになったんだな、という感覚がじんわり嬉しかったりする。
私のメルカリ愛は、今のところ留まることを知らない。
元々使いやすかったUIも、どんどん使いやすくなってる。メルカリエンジニアさんのおかげだろう。そういう成長を見るのも好きだったりする。
あとは仮想通貨みたいな新しい機能も増えたりして。そういうのも、新しさに触れられるのもメルカリの良いところだと思う。
うん…やっぱり、メルカリは辞められないなぁ。