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「beの肩書き」で、”自分軸”が見つかり仕事が楽しくなる!

初めましての方は初めまして!
SNS・メディア運用や記事執筆をしながら、noteの毎週更新に挑戦しているMIKANと申します。

今日は、兼松佳宏さんが書いた「beの肩書き」を読み、beの肩書きを作りワークショップしてみた経験を共有します!

beの肩書きって?って思った方や、今のキャリアに悩んでいる方はぜひご覧ください。


本棚に眠らせていた「beの肩書き」、読むきっかけはキャリアへの悩み

「beの肩書き」は、NPO法人グリーンズが運営するwebメディア、greenz.jp元編集者の兼松さんの書籍です。以前、grennz.jpに関わっていた時に興味を持ち、購入しました。

が、就活や卒論、初めての一人暮らしなどで読む機会をなくし、すっかり本棚の肥やしになっていました。

目に入ったきっかけは、一部の仕事への主体性が下がってしまっているな、と考えている時でした。元々「なりたい姿」や「やりたいこと」が明確になかった私は、この仕事をして自分としてのメリットが何かを考えるのが苦手でした。

そのくせ、人のため、会社のメリットだけで仕事していると、仕事が忙しくなった時に、つい「私はなんのためにやっているんだろう」とふと憂鬱になったり、仕事辛いなぁと思ってしまったり。

そんな時本棚にふと目を向けて手に取ったのが「beの肩書き」でした。

doの肩書きとの違い

まず、beの肩書きとはなんでしょうか。というより、普通肩書きの前に修飾詞はついていないですよね。

これについては、greenz.jpの記事に詳しく書いてあるので引用します

Q 「beの肩書き」ってなんですか?

A 「私はこんな人です」ということを表現するための肩書きです。

この本では、「私はこんなことをしている人です」ということを紹介するための、いわゆる一般的な肩書きを「doの肩書き」と呼び、敢えて区別するようにしています。ちなみにbeは「べ」ではなく、be動詞の「ビー」と読みます。

「beの肩書き」が本になりました!

つまり、よくある「〇〇高校教師」「IT企業広報」などがdoの肩書きで、それとは違うbeの肩書きを考えてみよう!というのがこの本の趣旨になります。

本の一節を紹介します。

はじめまして。勉強家の兼松佳宏と申します。
「勉強家」という耳慣れない肩書きに「何だか不安になった」という方は、どうぞご心配なく。
僕は今、京都精華大学人文学部の特任講師として、社会的な課題をクリエイティブに解決する「ソーシャルデザイン」を学生に教えています。その前は…(中略)さて、ここまでの「特任講師」「研究者」「著述家」という肩書きは、所属や職種など「do」、つまり「私はこんなことをしている人です」という紹介でした。一方、最初にご紹介した「勉強家」という肩書きは、「do」というよりも「be」、いってみれば「私はこんな人です」という表明なのでした。

beの肩書き p15

正直、私は「勉強家」です、と言われても、よくわかりませんよね。
「”beの肩書き”があると、本当にやりたいことを整理できたり、進むべき方向に自信が持てる」と書いてあり、半信半疑ながら、実際に1人用のbeの肩書きワークショップをやってみました。

やって思った。「めっちゃええぞ!!?」

結果、「めっちゃええ!!」です。
「本当にやりたいことを整理できたり、進むべき方向に自信が持てる」がまさにその通りだったんです。

私が、本に乗ってある大量の肩書き(デザイナー、ライター、弁護士など)からピンと来たのは、「ゲームプランナー」でした。

ゲームプランナーとして仕事をしたことはないです。ですが、「ゲームプランナー的なことをして」「幸せ」を感じる場面が多かったのです。

結果私は「言葉でFunを作る、ゲームプランナー」というbeの肩書きを作りました。

先ほど言った通り、ゲームの企画を仕事でしているわけでもありません。ですが、これはdoの肩書きではなく、beの肩書きなので良いのです。「”ゲームプランナー”的な人です」ということなのです。

beの肩書きを見つけて、何が変わったのか

ええ!と思った理由をここから説明します。

私が仕事への主体性が下げているとき、それは大抵が「楽しくない」が理由です。そしてそれは、結局のところ「目的がない」のが理由の1つだと思っています。なぜなら、目的がないと、仕事において工夫のしようがないからです。言われたことをやる仕事は、楽かもしれませんが、楽しさはありません。

じゃあ自分なりの目的を立てようと思っても、自分がなにを求めているか、自分が何で幸せを感じるかが曖昧だと、目的も立てるのは難しいです。

beの肩書きの良さは、作る過程で、そして言葉にしたことで、自分はこういう人なんだと明確にできることにあります。

私の「言葉でFunを作る、ゲームプランナー」という肩書きには、「言葉で”楽しい”を生み出したいんだ」「”楽しい”を生み出す、アイデアを考えたいんだ」ということが現れています。多分他にも言語化できない自分が大切にしている気持ちが隠れているように思います。「ゲーム」の要素をなぜ大切にしているのかは、今後考えたいなと思っている部分です。

全く関係ないような日々の仕事でも、自分の求めていることがハッキリすると、目的も考えやすくなります。そして、目的は作ったもん勝ちです。こじつけでも、自分の幸せに繋げられたら、それで良いのです。

例えば、SNS運用は、”楽しい”を生み出せるコンテンツを渡せる母数を増やすためにフォロワーを増やす、という目的を自分で立てました。目的自体はとても陳腐ですが、その裏に自分の目的ができると、仕事が自分ごと化しやすくなる気がします。自分が立てた目標なら達成したいと思うし、そのために工夫しようと思うし、そうすると仕事は楽しくなります。

同僚とワークショップしてみたら相互理解が深まった

beの肩書きいいぞ!!という勢いで同僚にオススメしたところ興味を持ってもらい、早速オンラインで一緒に本で紹介されている2人用のワークショップもしてみました。

2人でやる45分のワークショップではまず自分の肩書きを1人の時と同様決めてからお互いに質問し合い、最後には相手に「あなたの肩書きこれなんじゃない?」というのを手渡します。1人でやる時と比べて、相手に考えてもらうのでまた新鮮な体験ができました。

また副産物的かもしれませんが、同僚への理解も進んだのが良かった点です。相手が大切にしていること、幸せを感じる瞬間について知れて、理解がすごく進みました。同僚も同じことを思っていたらしく、「チームビルディングにもいいね」なんて話もしていました。

とはいえ、一回でしっくりくるものが見つかるとは限りません。私はわりと1回目からしっくりきた肩書きが見つかりましたが、同僚は、もっと適したbeの肩書きがありそうだと話していました。

実際、著者の兼松さんもしっくりくる「勉強家」を見つけるまでに10年かけたそうです。しっくり来た!と思った私でも、「なぜゲームプランナー?」「イベントプランナーじゃダメなの?」などの部分、まだまだ言語化できていないなと思います。

beの肩書きを考えてみることは、道に迷いそうになった時に定期的にやってもいいかもな、と思っています。

心からオススメできる本だけど…

この記事の最後は、「皆さんぜひやってください!」で締めようと思っていたのですが、本がなんと売り切れ!

この本は、NPO法人グリーンズの運営するグリーンズ商店のみで取り扱われており、入手する術が見つかりませんでした。ショック!

なんかないかと色々調べた結果、兼松さんのTED Talks from TEDxKobeでの登壇動画や、beの肩書き関連noteまとめ、そして兼松さんのプロフィールを見つけたので、beの肩書きに興味が湧いた方は、よければ合わせてご覧ください。


来週の記事予告

来週土曜は、「地味に助かる、Gmailのカスタマイズ3選」というテーマで書こうと思っています。いつも通り20時ごろ公開予定です。

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