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少女漫画を手放す決断...を先送りにした。
本棚が、足りない。
学生のころは、休み時間に図書館に行くような子だった。でも、大学受験期になって、図書館よりも自習室に通うようになり、すっかり本から離れてしまった。大学生になってもそれは変わらず、おそらく大学4年で読んだ活字の本は全て、ゼミの課題図書くらいだったように思う。
社会人になってからも読書からは遠のいていたが、去年ごろから読書欲が再発した。知人から本を紹介されたら買い、本屋で気になる本を見つけたら買い、ネットで紹介されている本を買い...。私にとって本は、「インテリア」兼「娯楽」兼「勉強」兼「収集欲を満たす道具」。私が趣味で買うものの中で、一番買う意義を高く感じているものだったりする。もちろん財布の紐もゆるゆるだ。
気軽な購入を続けていった結果、余裕があった本棚にはもう隙間一つなくなってしまった。取り急ぎ、まずは本棚に詰め込んでいたぬいぐるみ類を整理した。そうして、しばらくは収まっていたけれど、またちょっと余裕がなくなり、小学生の頃に買った、もう長いこと読んでない漫画や本を、まとめて手放した。
かなりの量を整理したので、しばらく余裕を持って本棚を使っていたけれど。購入して手放さない本も割とあるし、そもそも読み切れてない本も多いせいで、もう本当にギュウギュウになってしまった。
そうすると、やはり場所をとっている漫画が気になってくる。かつ、特に少女漫画たちは、かなり長いこと読んでいない。おそらく、高校生の頃から、目を通していないような気がする。これから先、また読むことはかなり確率としては低い。
「本棚のスペースも、開けたいし、手放そうかな。」
ということで、私の手元に残っていた少女漫画たちを全部、段ボールに詰め込んだ。
図書館戦争、溺れるナイフ、シックスハーフ、カカフカカ、チーズインザトラップ。全て、私が惚れ込んでいた少女漫画たちだ。一度漫画を大量精算した時にも、読み始めたら止まらなくて、何日溶けたか分からない。そんな、捨てれなかった漫画たちを、一つひとつ箱詰めしていった。
でも、今その漫画たちは、メルカリに出されることも、ブックオフに持ち込まれることもなく、我が家の本棚の横にダンボールとして積み重なっている。それは、一旦待つ、ことにしたからだ。
本もそうだけれど、出会った当時に読んでも刺さらなくても、今読んだらめちゃおもしろいって感じるものはいくらでもある。読みたい!ってなる時がこれまで長く来なかっただけで、急に明日、または来月にはくるかもしれない。
思い切りよく全部サヨウナラしてしまうのは気持ち良いのでしがちだけど、実は大切なものまで手放してしまう危険だってある。勢い任せに捨てないで、買う時と同様、捨てる時も検討期間を設けよう。
これまで色々と手放すことに前向きすぎた私は、ちょっとその行為、大丈夫?と、立ち止まりたいそんな気持ちになったのだ。
とりあえず少女漫画たちは、一旦、目に見え辛いところに置き、1ヶ月から半年その箱を開けないでずっと過ごしているようなら、その時初めて手放そうと思っている。
捨てるのは簡単…でも、捨てない。売るのも簡単…でも売らない。
一旦待った上で選んだ「手放す」選択なら、きっと後悔することはないはずだ。
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