蝋空間アーティストのアシスタントをして学んだこと7選
ここ1年ほど、蝋空間アーティストのミナイ マサシ(MASASHI MINAI)という方の仕事を手伝っている。
ミナイさんが何をしているかというと
・音楽ライブ・フェス演出
・カフェ・レストラン演出
・結婚式演出
・個展
などです。あとは廃棄フルーツを使用したリードディフューザーやルームスプレー、キャンドルを制作して販売していたりと、環境に配慮したプロダクトも制作しています。
僕の立ち位置は現場の補助/現場アシスタントという立ち位置です。ライブの装飾をするときはその準備と施工、撤収で現場の手伝いをします。
なので、ミナイさんと一緒にいる時間が長いです。今回はそんなアーティストと一緒に仕事をする上で学んだことを7個シェアさせて頂きます。
1 最後までやりきる
これは神奈川の綾瀬にあるカフェの装飾を手伝った時の話で、まずは実際のカフェを見てもらいたい↓
ここのカフェ(NorMo Ayase Garage)は、
天井が高くてとても居心地がいい場所でした。
カフェで行った装飾は
施工は僕とミナイさんで行い、17時〜20時の3時間で終わるだろうという読みだった。
しかし、実際作業してみると全然終わらない。苦笑
結局、7時間強で装飾を終えた。
作業終了したら24時を超えていた。
天井が高すぎるのと、作業人数が少なすぎるのが問題だった。天井が高いから移動にいちいち時間を食うし、高所作業なので集中力がかなり削がれる。
22時くらいに僕は心が折れていた、内心(もう大体終わったからこれで良くない?)と思っていた。ミナイさんも限界だったと思う。
でも、一旦飯休憩した後
「やっぱ、ここに電気つけよう」と最後までクオリティにこだわっていた。
『神は細部に宿る』というが、限界までクオリティを高める姿勢に差が出るのかもしれない。
2 背中を見せる
ミナイさんとの同行は現場だけではなく、打ち合わせや顔合わせなんかも含まれる。同行では、オーナや役所の方、そこそこ偉い方と会う機会が増えた。
そこでは
・どんな風に営業しているか、
・どんな風に人との距離を詰めているか
・どんな風にチャンスを掴もうとしているか
を生の現場で見ることが出来る。
チャンスを掴む話で参考になった話をシェアしたい↓
ミナイさんは「ハッタリでもいいから、言い切る事が大事」と言っていた。
そして、アーティストとして挑戦している姿勢を、
部下の僕に見せてくれているようにも思う。知らんけど
もし僕に部下ができたなら、こんな風に、挑戦している姿勢を見せた方が良いということがわかりました。
3 採算が取れなくても、義理で仕事を行う
ある日のまさしさんは、原宿のあるお店の装飾を無料で行っていた。スタッフとして僕を呼んで2人で現場を装飾した。
施工費0円と聞き
せり「無料なんですか?なんでやるんですか?」
ミナイ「なんかまあ縁だし、次に繋がったらいいよね〜」
的なことを言っていた。ちなみに僕の人件費は発生したためミナイさんは赤字なのだが、それでも義理でやるところに男気を感じる。
4 感謝を伝える
ミナイさんは何かある度に「ありがとうー!」と言っている。
電話終わりに「了解、時間とってくれてありがとうー!」
仕事中も「進捗はそんな感じね、ありがとうー!」
仕事終わりも「お疲れ、ゆっくり休んでありがとー!」
と毎回感謝を人に伝えている。
なぜ感謝を伝えているかはわからないが、感謝されて嫌な気持ちになる人は少ない
そういえば、飲食店でお店を出る時のミナイさんは
「美味しかったです、ごちそうさまでした。」
と言っている。多くの人(僕も含め)は思っていることを言葉にしないし、伝えない。だから、あえて感謝を何回も伝えたり、「美味しかった」を言葉にするんだろうかな。
5 自分が一番働く
2022年7月にミナイさんは個展を行った。僕は制作物の準備、現場の施工撤収、個展の受付なんかをやっていた。
個展自体は7/15-7/18の3日間だったが、その準備等で7月頭から作業が発生した。なので僕は別の仕事を含め、7月1日〜7月24日まで全く休みがなく連勤で働いていた。
まさしさんも全く休んでいなかった。それどころか朝7時〜26時くらいまで働いていた。朝は個展に必要なモノを代々木公園に捕獲しに行き、深夜にはデザインとか色々な打ち合わせをしていると聞いた。
朝から晩まで働いている。そんな話を聞くと連勤で苦しんでいる自分がまだまだだと思い知らされる。
話は逸れるけど、個展ではかなりのお金が掛かっていた。人件費と場所代とその他諸々で多分100万円以上かかってそうだった。売上は聞いていないけど予想よりは低かったみたい。死ぬほど働いても赤字の時もある、シビアでリスクを取って生き抜く世界に生きてるんだなーと知りました。
6 人と環境に寄り添う
SDGzが提唱されて2年ぐらい経つ。やはり環境に配慮したモノを好む人は増えたように思う。僕でさえも自分がどれくらいゴミを出しているのかを気にするようになったくらいだ。
まさしさんの作るものはそんな環境問題や社会問題に配慮した商品が多い。例えば、台風被害で折れてしまった桜の木を再利用したキャンドルとか
ウクライナを支援するキャンドルとか
廃棄フルーツを使ったリードディフューザーとか
環境に配慮した商品を多く作っている。
人に寄り添う観点だと、リラックスとか落ち着ける空間を作ることに特化しているように思う。キャンドルを灯すことにより、自分や目の前の人に向き合うことができたり、プロデュースした空間ではみんながリラックスできる場所だったりする。
7 飯を奢る
まさしさんはよく奢ってくれる。
さらに、普段僕が行けないような「良い店」に連れてってくれる。
『ご馳走様です』と何度言ったか分からないや。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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