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かごたびライナー801便(東京→広島) 乗車記

はじめに

2023年7月7日(金)、翌日の8日に母校の文化祭が一般公開とのことで、遠路はるばる広島に帰ることにした。
ちょうど一人暮らしと大学のことでメンタルが崩壊寸前であったので、このタイミングで実家に帰れるのは幸運だった。
お金もなく、他に適当な手段も思いつかなかったので、人生初の夜行バスを利用することにした。
ちなみに今回の料金は保険含め¥6,900である。金曜発車便ということで少し高めだった。曜日によっては¥3,000台のときもあるため、曜日にこだわらない人はそのような日を狙うのが良いかもしれない。

19:00 集合 東京駅鍛治橋駐車場

赤い車体が目印だ

19時ちょうどに東京駅八重洲口から南へ少し離れた鍛治橋駐車場に集合。
私は19時前ギリギリに到着したのだが、この段階で既に10人ほどが待機していた。
トランクに荷物を預けて、いざ乗車。
座席指定はできなかったため、乗り込む直前に座席を伝えられたが、私は3C、所謂前方通路側の座席だった。
見た感じはほぼ満席で、複数人のグループが多い印象。
やはり4列シートとなると、1人だと隣に見知らぬ人が座るわけだから、これは必然的な流れなのかもしれない。

19:10 出発 東京駅鍛治橋駐車場

バスは定刻通りに鍛治橋駐車場を発車。
乗務員の紹介や休憩所・到着時刻の案内等が行われた。
窓は全てカーテンが閉められており、外の景色は一切窺えなかったため、「ああ、動いた。」くらいの感想しか思いつかなかった。

20:00 休憩① 海老名SA(神奈川県)

かなり大きなSAだ

バスは最初の休憩所である神奈川県の海老名SAに到着。
ここでは30分ほどの休憩時間が設けられていたため、お腹がすいていた私は、晩ごはんを食べることにした。

吉野家の牛丼(味噌汁・サラダセット) ¥819

海老名SAは今回寄った休憩所の中でも大きく、フードコートには多彩な種類のお店が備わっていた。
とにかく早く安く済ませたかった私は、吉野家の牛丼にしたのだが、想像以上に高くついてしまい、これならケチらずにもっとご当地色のあるものにすれば良かったと少し後悔した。
牛丼は普通においしかった。
広めのお土産屋も併設されているので、お土産を買い忘れた方は、ここで買うのがベストだろう。

ちなみに海老名SA出発後15分経つと、少し早いが消灯される。
このSAでご飯を買って車内に持ち込んだ人は、消灯までの間に食べておくべきだろう。

22:40 休憩② 遠州森町PA(静岡県)

既にレストラン等は営業終了
トイレとコンビニのみが利用可能であった

次の休憩所は遠州森町PAだ。東京駅を出発して早3時間半であるが、未だ静岡県である。
静岡県は東西に細長い県であるために、これを横切る新幹線や高速道路を利用すると、やはり広く感じてしまう。
ここからの休憩は10分前後なので、トイレなどの用を済ませたらすぐにバスに戻るのが賢明だろう。

1:15 休憩③ 甲南PA(滋賀県)

夜遅いためトイレのみ利用可能であった

3つ目の休憩所は滋賀県の甲南PAだ。
この辺になると休憩で降りる人も減ってくるが、私はいびきと喋り声があまりに気になりすぎて全然眠れなかったので、気分転換がてら外に出た。
本当はアイマスクと耳栓を仕入れたかったのだが、流石に深夜1時台ということもあり、店は営業していなかった。

3:30 休憩④ 白鳥PA(兵庫県)

この時間にコンビニが開いているのはありがたい

バスは4つ目の休憩所である兵庫県の白鳥PAに到着。
ここまでくるとほとんどの人はバスから降りてこなかった。
このPAには松屋とセブンがあり、どちらもこの時間でも営業しているようだ。
私は先の甲南PAと同じように、アイマスクと耳栓を求めてセブンに飛び込んだが、そのような類のものは置いてなかった。
代わりに少しお腹が空いていたので、ホットドッグとにしかわフラワーパンなるものを購入した。

どうやら関西限定品のようだ


しかしながら本命のアイマスクと耳栓を仕入れられなかった私は、結局最後まで一睡もできなかった。

5:00 到着 岡山駅西口

バスは定刻通り岡山駅西口に到着。
降車したのは数人で、多くの乗客は広島に向かうようだ。
夏ということもあり、既に外は明るくなり始めていた。
ここで私はもう寝ることはできないだろうと改めて悟った。

5:40 休憩⑤ 道口PA(岡山県)

ここもトイレのみ利用可能だ

バスは最後の休憩所である岡山県の道口PAに到着。
この時間になるとほとんどの乗客は目を覚ましているようで、車内の雰囲気も少し明るくなり始める。
結局寝られなかった私だが、新しい朝を迎えた外に出てみると、なぜかぐっすり寝たかのようにスッキリした気分になるから不思議だ。
ここも3つ目の甲南PAと同じように、店舗の営業はされていないので、朝ごはんを車内で食べたい方は、4つ目の白鳥PAか日が変わる前に買っておくことをおすすめする。

7:30 バスステーション広島駅北口

駅からは少し離れたターミナルだ

特に大きな問題もなく、バスは定刻通りバスステーション広島駅北口に到着。
エキキタとは言うが駅からは少し離れた場所にあるので注意が必要。
これをもって約12時間の乗車が終了した。

おわりに

今回初めて夜行バスを利用してみたのだが、しばらくは敬遠しそうである。
私には少し繊細な部分があり、小さな物音や光の変化等がかなり気になってしまう。
それゆえ今回のようにいびきや喋り声が聞こえると、どうしても寝ようにも寝付けない状況に陥ってしまうのだ(アイマスクと耳栓さえあれば少しは変わったかも)。
おそらく次に夜行バスに乗るときはドリームスリーパーを利用すると思う。それで寝付けなかったら私には夜行バスは向いていないと割り切って、今後極力使わない方向でいくだろう。

きっと夜行バスは人によって賛否両論ある移動手段であるから一概には言えないが、やはり値段が安いのは大きなメリットだ。そして宿代が浮くというメリットもある。
しかしバスの走行音やいびき等で車内はうるさくなりがちなので、寝付きが悪い人には向かないかもしれない。多分アイマスクと耳栓は必須だ。

今回私が利用したかごたびライナーは、広島⇄東京の移動手段ではおそらく最安値であるから、寝付きに自信があって、とにかく安く移動したい方は、ぜひ利用してみてはいかがだろうか。その時は、ぜひ私の記事を参考にしてほしい。

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