ファジメモ2(松本戦〜東京V戦)
9月2日 H松本山雅戦
(昨日は勉強終わって寝ようとした時にアーセナルのマガリャンエスの加入発表の動画(ウィリアンとルイスのやつ)を見て寝れなくなった人です。)
(平日なのでデータを取る余裕がありませんでした。すいません)
試合前
調子良さげだった赤嶺先発。松本は先発見た感じうちと同じ感じ(SHが絞る442)か?
試合後
確実に勝ち点を取りに行く!という姿勢を感じる試合だった。あと、昨日こうしたら良さそう、って書いてた、FWがスペースを作る動きが随所に見られておおお!ってなった。
松本から盗めたら面白そうな所
松本に見られた特徴として、
①ボールを持つ味方に対しオーバーラップなどで縦の選択肢を提供することを徹底する。
②サイドでのパス&ゴー
というのがあった。実際、この2つを徹底した松本はサイドからチャンスを作るシーンが多かった。
このプレーによって、守備側は後ろ向きにプレーする(=追いかける形になる)ため、ボールと相手を同時に見る視野が取れなくなる。そのため、フリーの受け手を作り出しやすくなる。
ゆったりした攻撃の中でも、このようなアクセントを加えることでより相手に脅威を与えられる。(ちなみにファジで言えばミムはこのパス&ゴーで走るのが上手い)
逃げ切り541
有馬監督がとった逃げ切りの策は4141でなく5バックだった。
理由
・喜山・パウロの不在
・イズマ、セルジーニョ、ジャエウの助っ人陣がいたこと
4141で守備型のアンカーをこなせる二人を欠く今、逃げ切りの4141は難しい。加えて、松本の助っ人陣の個人能力の高さを考えて、スペースを消せる541を採用したのではないだろうか。
FWの工夫
今日は442というよりは赤嶺がトップ下で起点を作る4411のような立ち位置が目立った。
赤嶺は中盤で縦パスを受けて基準を作り、味方にはたいて押し上げる時間を作る。そのパスを味方が受けた時、山本が裏を狙う動きを見せ、松本のDFラインを押し下げる。
となると、FWが縦に幅をとってスペースを作る(SHは幅取り役でないので)、という所が向上したらな…という思いがある。
(ファジメモ1より引用)
このプレーによって、松本のバイタルエリアがを広げ、高い位置で余裕を持ったボール保持が可能になった。
また、スペースが空いたことで上門や野口のカットインがしやすくなった。
追記・上門のゴールもFWが縦に走ってスペースを作り、そこに侵入したゴールだった。
総論
相手も下位に沈む松本だったとはいえ、久しぶりに勝ち点3を取れたことはチームの自信になりそう。ただ、気になるのはこの後どんなサッカーをしていくのか。松本戦はダイレクト志向強めのサッカーで勝てたが、これは今季我慢してきた繋ぐサッカーとは違う。次の大宮戦が気になるところ。
個人的には、今日のダイレクト志向の方が好き。
9月5日 A大宮戦
中二日ってやっぱりやべぇよ
大宮が3バック↔5バックの陣形だからか、いつもよりSBが高い位置をとれている気がする。大宮のWBはしっかり寄せてくるが、どこまで持つか。
上門のゴールシーンも徳元が高い位置に抜けたことが(ポープのフィードもエグいが)シュートに繋がった。
失点シーンは寄せが甘すぎた。せめて後ろ向きの相手には体をぶつけて、前を向かせないようにすべきだった。(イバは上手すぎ)
ポープ→徳元→上門はひとつの形になってきてる。しかし、それ以外の展開からのゴールが欲しい。去年と同じ(左サイド偏重の攻め)になりがちな節がある。
というか、過去2ヶ月の間に決まったゴールは殆どが上門経由。上門が覚醒しつつあるのは嬉しいことだが、同時に負担がかかりすぎて怪我する事は避けたい。
左サイドの上門から、という展開だけでは寂しいので、是非とも右サイドからのゴールが生まれて欲しい。左右から攻められるようになれば、相手の守備選択を迷わせることになるので、自然と余裕を持って繋いでいける。
9月9日 H東京V戦(主に前半)
前半のヴェルディ
高い位置で奪ったor岡山が前に出てきてスペースがある時
→手数をかけず、DFの間へのスルーパスを多用。先制点は敵ながら見事だった。
後ろから組み立てる時
→中央の味方に当てて岡山のプレスを前に引き出し、その横に3人目の味方が入ってきて前進していく。そうなると、前に出たプレスの背後が取られやすくなってしまい、岡山の前半のハイプレスはほぼ無効化されてしまったように見えた。
カウンター
今日の前半の岡山で目立ったシーンで、カウンターに繋がりそうなシーンでのパスミス、というのがあった。この原因と、解決策を考えてみる。
原因:走るコース
カウンター時に、ボールホルダーへ提示する選択肢が1つしかない、つまり、相手のDFへ与える選択肢が少ないのが原因ではないだろうか。
この試合では、カウンター時に3人ほどの味方が前に走り出していた。しかし、全員が縦に走っており、距離感のいい守備に選択を迫ることが出来ず、パスコースが無くなるシーンが見られた。
こうなってしまうと、ヴェルディは裏のケアをしつつ岡山の攻撃を遅らせれば良いだけなので対応はさほど難しくなくなってしまう。
解決策:相手の守備を動かすフリーラン
例:大外へのフリーラン
守備側に提示される選択肢:
大外に当てて高or低弾道クロス
外に引っ張られたDFによって出来たスペースでドリブル突破orスルーパス
こんな感じで、1人でも斜めに動き出すだけでも相手の守備が考えなくてはいけないことが増える。そうなると、時間的・空間的な余裕が生まれ、よりシュートに繋がるのではないだろうか。
その他雑感
藤田チマが入ったタイミングからヴェルディがハイプレスになったけど、むしろ岡山にとってはメリットが大きい変更だったように見えた。
それまでのヴェルディは攻守ともに選手間の距離感が良く、自由に展開出来ないようスペースを上手く消していた。
現状赤嶺がツートップの一角にいるのが1番今のサッカーに合っているように見える。中央で起点を作る能力は今の岡山では唯一無二なので、もっと長い時間で見たいところ。しかし、年齢やスタミナの面で限界があるのかな…というのも感じてる。
(図の矢印の種類ぐちゃぐちゃになってました。すいません。)
ファジのツートップ見てると昨季のラカゼット感を感じる