愛媛戦お喋り

雑感



最初の20分間に関しては、前と後ろの意識のズレ(前はハイプレ、後ろはラインを上げにくい)によるものか、間延びした守備陣形になっていた。

そのため、GKからビルドアップする愛媛は中盤にできたスペースを突き、擬似カウンターのような形で岡山ゴールを脅かした。

その後、岡山もしっかりピッチ内で意図を共有し、中盤でのミドルプレスに変更してからは間延びもなくなり、守備も安定し、残りの前半の主導権を握っていたわけだ。

しかし一方で、ピッチコンディションが良くないこともあり、いつも以上にパスミスが多くなっていたのは否めない。

このために勿体ない攻撃が増え、さらに愛媛に鋭いカウンターの機会を与えてしまっていた。
愛媛のパスワークが素晴らしく、余計に目に付いた。
コレばっかりは改善に時間がかかるので、長期的な課題のひとつになるかな。もう半年くらい経つけど。

それでも前半の攻撃はすごく良かった。配置のズレを利用し、こちらのSB周辺で数的有利を作り、相手を引き出しつつ斜めの楔、という面白い攻めを見ることが出来た。

デュークという基準点が不在であるにも関わらず、別の攻め手をしっかり機能させた有馬監督のプランは大当たりだったのではないか。

とはいえ、この攻撃はデュークに触発された部分もあるように見える。というのも、デュークは足元での工夫された落としが上手く、彼の加入後から斜めの楔からの攻撃も多数繰り出していたからだ。

そのイメージがチームに新たなアイデアを与え、自信を持っていけたのではないかな?と考えた。 

そしてもう1つ。この前半のように、FWがゴールに近い所でプレーすれば、絶対に得点は増える。

有馬監督になってからの課題として、FWの過負担があった。しかし今日は、FWがサイドに流れなくとも、ゴール前までボールが供給出来ていた。

こうなると、FWはよりゴールに集中できる。
これが今日の前半に可能性を感じた理由。
そしてブレネーの特性が最大限生きるサッカーだとも思う。


一方後半。突然元気が無くなった。
戦術どうこうってより、疲れを感じた。
芝のコンディション不良のためか、早い時間から動きが重くなり、前半のような動きのある攻撃はなりを潜め、徐々に愛媛に流れを持っていかれた。最後の梅田を代表にギリギリで守備陣が踏ん張って勝ち点1拾えた、となるような内容。


後半にミドルが増えた理由

1つには、思考の疲れがあると考えた。
後半は前半のように受ける動きが増えず、さらに疲れで考える余裕が奪われていくので、選択肢が少なかった可能性。

もう1つ、これはいつものパウロの思考と同じだが、カウンターを避ける、という意図。

この試合は特に前半から鋭いカウンターを受けていたので、後半は恐らく、相手の狭いブロック内にパスを狙うのがハイリスクハイリターンとなっていた(選手の頭の中では)。

そのため、カットされにくい浮かせたミドルの本数が多くなったのではないだろうか?

ちなみにこれは日々のパウロのミドルでも同じことが言える。と思う。

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