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2024年指名選手振り返り(2位編)

今回は2位指名の吉田について

吉田聖弥

まず長所と懸念点、将来像を下記に記しました。

【長所】
・キレの良いチェンジアップ
・制球力の高さ
・緩急を活かした投球術

【懸念点】
・ストレートの球威不足
・過去の故障歴

【将来像】
・和田毅(ソフトバンク)

1位で金丸のクジを当て、迎えた2位指名。
2位も投手指名を予想していたので、誰に行くのかなと思っていましたが、社会人の吉田を指名しました。おそらく吉田は1位で消える構想で、事前に報道のあった徳山か篠木あたりの指名を想定していたのではないでしょうか。個人的には吉田も十分1位クラスの力を持っている素材とは思っていたので、2位まで残っていたのは幸運といえますね。

そんな吉田ですが、本格的に投げ始めたのが今春から。
昨秋まではベンチにも入っていなかった選手で、そこから指名を受けるレベルまで成長したという事がまず驚きでした。彼の名前を知ったのは都市対抗予選が始まったあたり。投球を見た限りではチェンジアップを中心に制球良く投げ込む変化球投手という印象でした。ストレートの球速も140キロ半ばは出ていますが、基本的には制球や投球術で打者を抑えるスタイルが基本になるかなと。本人が生意気と表現するチェンジアップは独特な変化をしていて、一般的なチェンジアップよりも落差はないが、ストレートの角度から落ちていく印象で、打者は見分けがつけにくいのが強みなのかなと。
カーブ、スライダーも制球が安定していますし、決してチェンジアップしか投げられない投手ではありません。
投球スタイルが上手くハマれば、即ローテ入りもあり得ると言いたいですが、ストレートの球威不足は考慮しないといけない所。
おそらく今の球威だと長いイニングは投げられないでしょうし、金丸同様1軍で約70イニング~90イニング投げられたら大成功といえるのでは。過去の故障もあるので、あまり急かさずに長い目で見てあげる必要があるかもしれません。
今後より一層活躍する為には、ストレートをさらに速く見せる投球術を身に着けるか、ストレートの球威アップはマストかと。
社会人投手ではありますが、今年の大学4年生と同年齢。まだまだ伸びしろは残っていますし同期の金丸は意識する存在になると思いますが、競い合っていってほしいですね。

次回は3位指名の森について書いていきます。