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【ミミズク土偶の世界】展覧会レポート /岩槻郷土資料館

埼玉のミミズク土偶約140点が一堂に会した『ミミズク土偶の世界』展。
「あなたもミミズク土偶なの!?」と問いたくなる、バラエティーに富んだミミズク土偶が大集合です。

ミミズク土偶は縄文時代の後半に埼玉県で多く作られた土偶です。鳥のミミズクに似ていることから名付けられ、コミカルな姿は写真やイラストなどでもお馴染みかと思います。
そのモデルと思われるのがこのミミズク土偶です。

真福寺貝塚のミミズク土偶(レプリカ)

ハート形の顔に◎で表された目・口・耳飾り、頭には大きく結った髪、キュッと締まったウエスト。当時の縄文人の姿を表していると言われています。

この容姿がミミズク土偶の全てと思われがちですが、実はその形は千差万別!様々に変容したミミズク土偶が作られていました。

こちらは平らな頭に小さく結った髪。よく見ると鼻孔のある「鼻」も作られています。

これは、何かのフィギュア!?
2頭身に変身した姿は、もはやあのミミズク土偶とは全く違う世界にいるようです。

私が作ったらこんな感じかも…と思った手作り感溢れすぎのミミズク土偶です。

頭部は髪型を表していると言われますが、どのように結ったらこのようになるのでしょうか?

新しいキャラクターに一押し!ミミズク土偶とは全く気づかれずに、色々なグッズに展開できそうです。

こちらを睨むミミズク土偶。何に怒っているのでしょうか。

お臍が大きくえぐれてしまって…でもご安心を。背面までは貫通していません。

頭の形が山のような土偶(山形土偶)からミミズク土偶へと変化中。ミミズク土偶になるにはまだまだ先のようです。

裏面にも顔!?初期の頃のミミズク土偶の姿です。

お酒を入れたとも考えられる、ミミズク土偶の顔付きの注口土器。

そしてずらりと並んた面々は、中が空洞の大型のミミズク土偶たちです。
大型の土偶と言えば、多くの人々の前に立つ女神様であるはずですが…そんな神々しさは感じられないようです。

女神様というよりは、ぎゅーと抱きしめたいぬいぐるみに近いような。

どう見ても、より一層に身近に感じられる容姿に変化したように思えます。ここに住む縄文人たちの精神文化が少しだけ見えてくるようです。

固定されたミミズク土偶のイメージが大きく変わる企画展です。
土偶の後ろ姿の写真と解説も添えられているので、土偶は初めて!という方にもお勧めです。
簡単なアンケートに答えると、ミミズク土偶のマグネットのプレゼントも♡

この冬はくっすと笑えるミミズク土偶で、心を温めてはいかがでしょうか。

©2024 のんてり
<写真&文章は著作権によって守られています>

最後までお読みいただき有難うございました☆彡


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