【仮面で変身!】ふむふむ、縄文時代って、そうだったんだぁ
もうすぐハロウィン♪
先週末、一足早く仮装やコスプレを楽しむ人たちの姿が街中で多く見られました。
そもそもは古代アイルランドで、仮面を被り悪霊や魔女を追い払った祭礼が発祥だと言われています。
古今東西、仮面を被ったり化粧をして自分以外の何ものかになりたい…誰もが密かに抱いている願望であるのかもしれませんね。
同じように縄文時代の人々にも変身願望があったのでしょうか。
縄文時代には粘土で作った「土面」が作られていました。
土面の両脇に紐を通す穴があるものや、「面」を付けている土偶があることから、祭祀などで使われた「仮面」ではないかと推測されています。
それらはかなり個性的!
特にこの『鼻曲がり土面』は、まるで「ムンクの叫び」のごとく鼻ばかりか顔全体が歪んでいます。トランス状態になっているシャーマンの姿を表していると言われています。
目口をこれでもかというほど開け広げている土面。
上の『鼻曲がり』と同じ岩手県のものですが、まるで似ているところがありません。土面の造形はかなり自由であったのかもしれません。
関西でも土面が作られていました。
ペタッと平たい作り…フィット感はいかがなものでしょうか?
人間のような顔立ちの土面。目には貴石などをはめ込んでいたとも考えられています。紐穴もないので、仮面ではない可能性もあるようです。
一文字に結んだ口が何かを語っているような…。
これはムラのだれかでは?と思えるような造形です。
仮面のモデルは案外と身近な人だったり…とか。
目鼻口とも閉じられていて、何も見えません!
顔全体に施された文様は、同時期の縄文土器と同じです。
小顔用、お子様用⁉
土面の使い方は、顔に付けるだけではなかったのかもしれませんね。
これは貝でできた『貝面』(レプリカ)。
仮面としての機能やマツリで多くの人が利用するとなると、手軽に手に入り、加工しやすく軽い素材が求められたかもしれません。身近にある木や貝などでも作られていたようです。
この時期、木の実の収穫や冬の準備で忙しかったと思われる縄文人。
仮面を被り、ちょっと違う自分に変身し、マツリを思いっきり楽しんでいたかもしれませんね。
なにはともあれハッピーハロウィン!
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