【秋の足元】ふむふむ、縄文時代って、そうだったんだぁ
本格的な秋の深まりとともに、ソックスやブーツなど足元のおしゃれも気になり始める頃です。
同じように何千年も前の縄文人も、足元を温かくする装いをしていたかもしれませんね。
彼らのファッションはほとんど謎ですが、博物館での縄文人の足元を見てみると…、
こちらの縄文人は、脛を脚絆で覆い、足には草履のようなものを履いています。
狩りなどで野山を駆け巡る時には、このようにして脚を守っていたのでしょうか。
こちらの縄文人の親子は裸足です。
竪穴住居や家の周りでは、これが普通であったかもしれませんね。
江戸時代には草履などが一般的でしたが、それには家への出入りで脱いだり履いたりするのが楽だった、という理由もあったそうです。
竪穴住居は土足禁止?
入口は狭く、くつを脱ぐスペースはなさそうですが…。
縄文時代には草の繊維を編み、布を作っていたと考えられています。
夏はその布で服をつくり、冬はその上にイノシシやシカの毛皮で作った防寒着を着ていたと想像されています。
雪の中で狩りをする縄文人の姿です。
足元も同じように、毛皮をなめしたもので覆っていたようです。
そしてマネキン以外にも、縄文人の足元を想像できるものがありました。
『土偶の脚部』
長さ約9,7㎝。まだ歩くことのできない赤ちゃんの足ほどの大きさです。
うねる曲線が足部の全体に施されていますが、これはくつの表現なのでしょうか?
それとも足に施された入れ墨や、布で作った靴下のようなものを表現しているのでしょうか?
『サンダル状土製品』
海が近い千葉県から出土したものです。
脱げないように工夫もされている形ですね。
焼き物のサンダルはさながら「ガラスのくつ」のよう。
新潟県ではブーツ形の土製品も見つかっていると言います。
その地域に合った土製品があることは、縄文人の足元を想像することにも一役かいそうです。
アイヌの人たちは、冬場や山で狩りをする時には、鹿皮や鮭皮でできた靴をはいていたそうです。
縄文人も身近な材料で足元を装っていた…のかもしれませんね。
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