あなたは、だれ?
皆さんはチョコレートやココア、お好きでしょうか?
ほっとしたい時や疲れた時、カカオのビターな香りとほろ苦さは効果テキメンですよね。カカオポリフェノールの健康効果も期待でき、まさに一石二鳥の有難い嗜好品です。
そのカカオの樹の主な生産地は高温多湿な熱帯雨林地帯。それゆえ身近な食べ物でありながら、その姿や起源を知ることは殆どありません。
これはエクアドルで出土した
古代の『人面象形あぶみ型ボトル』(レプリカ)です。
両面に2つの顔を持つボトルからは、
「カカオのでんぷん」などが検出されたと言います。
この遺跡には約5300年前からカカオを利用していた痕跡があり、このボトルは世界最古の「カカオを飲料にしていた」可能性を示すものであるそうです。
ボトルの両面についたそれぞれの顔は、不気味な笑みを浮かべているように思えてきます。どちらが表か裏か?わかりませんが、両面の顔は似ているようで微妙に違っています。
ボトルは神に捧げられたようですが、
それにしても…いったいこの2つの顔は何を意味しているのでしょうか。
このボトルが作られた頃の日本は縄文時代。
やはり液体を入れたと思われる「注口土器」が数多く作られました。
そして中には、顔があるものも。
この『2つの顔を持つ注口土器』は、
「ミミズク土偶」に似た顔が両面についた土器です。
「注口土器」は祭祀や儀礼で使われたと考えられるものです。
この土器が作られた埼玉県では多数の「顔を持つ注口土器」が出土していますが、両面に顔を持つものは希少のようです。
2つの顔が両面につく、神に捧げる液体の容器。
エクアドルで、そして日本で。
その顔は…日本ではこの地域で多く見られる「ミミズク土偶」と関係がありそうですが…
エクアドルの2つの顔は…いったい誰?
インターメディアテク 特別公開『神々の食物との出会い』
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