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【やめて~】
縄文土器というと「鉢型」の大きな土器を思い浮かべるかもしれませんが、各地で様々な形の土器が作られていました。
特に祭祀で使われたと考えられる土器は種類が豊富で、その一つに釣手土器があります。
その釣手土器には、このような「顔」が表現されているものが多く見られます。
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細い目に高い鼻、思いっきり大きく開けた口?!
ほっぺのクルクルも目をひきますね。
ユニークに見えるこの「顔」は単なる装飾や文様ではないようです。
実はこの目・鼻は修復されたもので、それ以前は下記のようでした。
顔の真ん中から縦に割れていたのです。
意図的に壊されたと考えられ、目・鼻はバラバラになってしまったようです。
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土偶やこのような「顔」の付いた土器は、何らかの儀式によってその一部を壊されたと考えられています。
縄文人の切なる祈りが「顔」を壊すことに込められていたとしても、土器の心の中はきっと…?!
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