見出し画像

【やめて~】

縄文土器というと「鉢型」の大きな土器を思い浮かべるかもしれませんが、各地で様々な形の土器が作られていました。
特に祭祀で使われたと考えられる土器は種類が豊富で、その一つに釣手土器つりてどきがあります。

その釣手土器つりてどきには、このような「顔」が表現されているものが多く見られます。

顔面装飾付釣手土器・宮平遺跡/浅間縄文ミュージアム

細い目に高い鼻、思いっきり大きく開けた口?!
ほっぺのクルクルも目をひきますね。
ユニークに見えるこの「顔」は単なる装飾や文様ではないようです。

実はこの目・鼻は修復されたもので、それ以前は下記のようでした。

顔の真ん中から縦に割れていたのです。
意図的に壊されたと考えられ、目・鼻はバラバラになってしまったようです。

展示写真より/浅間縄文ミュージアム

土偶やこのような「顔」の付いた土器は、何らかの儀式によってその一部を壊されたと考えられています。

縄文人の切なる祈りが「顔」を壊すことに込められていたとしても、土器の心の中はきっと…?!


©2025 のんてり
<写真&文章は著作権によって守られています>

最後までお読みいただき有難うございました☆彡

いいなと思ったら応援しよう!