なんかまた銀兵衛がすごかった
6/10 銀兵衛新ネタ5本(しもきたドーン)
マセキは単独が勝手にできないらしいので、ゲストを呼んで新ネタライブという形のほぼ単独みたいなライブ。
いや〜〜〜〜 凄かった。
銀兵衛を見て心を揺さぶられたあとは、とにかく銀兵衛について考えて銀兵衛の話をしたくなるのでここに記録しておこう。
タイトル通り5本の新ネタ(+ゲストのネタ1本ずつ)
①ワイヤレスイヤホン
②梅干し
③お年玉
④椎茸
⑤卒業式
ネタの内容は書かないけど、タイトルはなんとなくこんな感じ。
全てタイトルからは到底想像できないレベルのネタ、銀兵衛らしい、新しさもあり、独特の切り口で想像をゆうに超えてくる面白いネタばかりだった。
この中では特に①と②が好き。M-1に向けて今後いろいろなライブで見れるのかな、と思うと嬉しい。
今回話したいのは5本目のネタについて!!
これがとにかく凄かった もしかしたらもう一生やらないネタかな?って思うくらい熱量に圧倒された。
ネタ終わりには泣きそうにさせられ、そのまま暗転してすぐエンディングだったから、もっと時間をくれ!と思ってしまうくらい突き刺さった。
面白かったのはもちろん、小松さんのパトスが、見ている自分にドカンと衝突してきた感覚だった。
銀兵衛の卵割りというネタがある。
https://youtu.be/CdaSR1-T1aI
そのネタに話の大筋は近いように感じた。
このネタを見ていると、急に意識が“自分”に集中して、共感とともにどうしようもない気持ちになる。
本当は片手で割れるのに周りの目を気にして、あえて両手で割ってしまう、自分に意識が向きすぎている人。
“そういうことをできる自分に浸っている”と言われると、そこまでも全てバレているんだ ギャーーとなってしまって超突き刺さる。別に私は片手で割れないけど。
でも、そうやって素直に生きれない人が感じてる地獄に対して、
「自分は地獄にいるんだって思ってるその地獄って意外と人ごみ」
「その下の、すべての背中を見ているのが俺」
ここが凄すぎる。
なんか、人間の心理を掴みすぎていないか。意識が自分に向いている人の“自分への視線”までも見ている小松海佑の存在が、急にその場に現れる。
5本目の卒業式のネタも、“自分”に向いていた意識が、突然現れた小松海佑によってぶっ壊され、自分の過去の嫌なこととか、今の悩んでいることとかが本当にちっぽけに感じさせられた。
ニュアンスだけど、
素直に生きても生きなくても、やりたいことをやってもやらなくても、言いたいことを言えても言えなくても、恥ずかしいことをできてもできなくても、なんでも全部俯瞰から見ている俺がいる だから俺はここに立てている
熱いパトスで、その場にいたみんなの過去が全て小松海佑に包まれた。
肯定された、と言った方がいいだろうか。
とにかく、自分のこれまでのどんな行動も報われて心が軽くなった感じがした。
そんなんだから普通に泣きそうになっちゃったけど、やっぱりあゆむさんが会話に関わってくることでちゃんとお笑いになるからこのコンビは凄い。
銀兵衛はお笑いという入り口でめちゃくちゃ突き刺さることをネタにしてどうしようもない気持ちにさせたうえで、またお笑いで揺さぶるからずるい。
きっと今メキメキ進化しているから、今しか見れない銀兵衛を今見なきゃと思った。
小松さんはとても生きづらそうだけど、自己肯定感は高く決してネガティブではない。だからあそこに立てるんだろう。
村田さんに「この性格で24歳は長生き」って言われてて笑っちゃった。
小松さんは天才だけど、絶対死んでから評価されるなよ!!とキモいことを思っている。
きっとこの人は売れても苦悩があるだろうし、それを漫才に昇華してこちらに伝えてくれるだろうから、これからが楽しみ。
いつか小松さんのルールで日本中を包む日が来るんじゃないかと思う。
とにかく、約1時間のお笑いライブを見ただけにしては感想が溢れ出してしまったので殴り書きしました。
まずはM-1!超期待!!
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