欲張りだと思われたくなかった
HSS型HSP(かくれ繊細さん)は、本心を隠して「わたしはどれでもいいよ」と言ってしまうことがあります。
それはなぜか。
“欲張り”だと思われたくないから。
ほんとうはあれもやりたい、これもやりたい、ぜんぶやりたい。
でも、それを伝えてしまったら“欲張り”だと思われてしまう。
私も「あなたは欲張りだね」と言われたことがあります。
おそらく相手は悪意もなく、思った感想を呟いただけでしょう。
やりたいことがたくさんあるんだね=欲張り
私にはその「欲張りだね」は「普通じゃないね」に聞こえました。
そうか、こんなにいろんなことを求めてはいけないんだ。
「全部やってみたい」と言って許されるのは子どもだけなんだ。
そう感じた私は、どれにする?と聞かれたときに「どれでもいいよ」「なんでもいいよ」と相手に判断を委ねることで逃げてきたんです。
本当はやりたいこと、たくさんあるのに。
こうして自分の心に蓋をして、そしてやりたいことがわからなくなり、自分を失っていく。
「あなたの将来の夢は何でしたか?」
私はなにもなかったんです。
強いていうなら普通になりたかった。
普通に結婚して、普通に子どもを産んで、、、
“普通”に憧れがありました。
でもまたこれも“普通”ではなかったんです。
どうなりたいの?と聞かれて、これを話したときに鼻で笑われました。
そして、二度と言うもんか。と。
今、ここで言った(書いた)のが10年ぶりくらいです。
本心を言っても変な人。
本心を隠してもおかしい人。
もうどうしたら……
私は“普通”にはなれなかった。
“普通”に擬態したカメレオンのつもりだったけど、バレていたみたいです。
そして、かくれ繊細さん(HSS型HSP)という存在を知り、いろいろなもやもやがスーーーッと晴れました。
そっか。
特性だったんだ。
ちょっと、ホッとしました。
人類の6%しかいないレアキャラなんです。
それなら普通になんかならずに、レアキャラらしく振る舞えばいい。
ミュウでもホウオウでもいい。(←ポケモン初期世代)
欲しいものは欲しい、やりたいことはやりたいって言えるようになろう。
もっともっと、欲張りになってよかったんだ。