極論何切る
今回は配牌何切るの記事を書いた。
基本的に極論しか書いていない。
通称、極論何切るである。
極論が大切な理由は、何事も極論からバランスを取っていくべきだからだ。
この記事ではいくつかの自作配牌何切るを用意している。
余白を作っているので、自分で何を切るか考えた後に下にスクロールして欲しい。
強くなるために必要なことは、まず、配牌で考えることだ。
基本的に第一打というものは一番考えなければならないものである。
配牌を配られた時に精査しなければならないことは、
・自分がどれくらい先手を取れるか
・鳴くか鳴かないか(立直手順を踏むかどうか)
・どの手役がどれくらい成立するか
・上の三つのことを点数状況に応じてバランス調整をする
この4つだ。
この4つは【どれも欠かせない】。
考えなくて良い配牌というのは、メンタンピン一直線で先制が取れそうな手牌だけだ。
役牌から切れば良いだけだからね。
強者の中でも配牌から考えて打つことが出来ていない人は結構多い。
配牌の第一打ってのは、選択の最初の分岐だ。
次から書く何切るは全て【配牌】だ。
東1 西家 ドラ1m
589m12589p46s南白発中
私の第一打は5mだ。
この手が配られた時に先ほど考えるべきと言った要素に照らし合わせると
・先制立直は打てない
・将来的に鳴くとしたら混一色、イッツー、チャンタ
・成立確率はどれも低い(どれくらいの確率かどうかは別にこの手からは考えなくて良い、何故なら立直手順を踏むのが損というのが分かっていればどれくらい手役の成立確率が低くてもそちらに向かった方がマシだからだ)
こんな感じになる。
チャンタを考慮しない場合は【589m46s、どれを切っても良い】。
何故ならこれらはチャンタを考慮しなかった時【全て不要な牌】だからだ。
もう一度言う。
この手牌はチャンタにする気がないならば
589m35sどれを切っても良い。
この思考が一番大事だ。
役牌縦の時に1000点の和了を逃すとかそういう思考もあるとは思うが、東1からそんなん見なくて良い。
そんなどうでも良いことに時間使うなら、もっと分かりやすく決め打つべきだ。
じゃあ次だ。
東1 西家 ドラ1m
357m112478p889s白中
4p切りだ。
1124pこの形はロクな形じゃない。
まともな人間であれば、この形に感謝したことなど無いはずだ。
ならば将来的な安パイの方が重要だと考えて崩してしまえば良い(まぁこれくらい整ってれば字牌切るのが普通っちゃ普通だけど)。
とりあえず残す、みたいな中途半端な気持ちは捨て去った方が良い。
麻雀においての"保留の一打"の9割は守備力を落としてる。(残りの1割は張ってるかもしれない相手に危険牌を切るのを先延ばしにするパターン。これに関してはその都度考えなければならないのでここでは言及しない。)
即ちそれは、守備という要素を切り捨てているのだから保留でも何でもない。守備の方が重要だ、と思ったのならそちらを尊重すれば良い。
逆に中途半端に守備を意識するより先制立直を打った方がマシだと思うのなら字牌を切れば良い。
【重要なのは比較を行う思考過程】であり何を切るかというのはその結果に過ぎない。
じゃあ次
東1 西家 ドラ1m
1488m13r588p2268s北
1p切り。
断么と七対子しか見なくて良い。
であれば1pは不要牌だ。
2p引きで門前立直を打てる確率が低ければ低いほど、安パイ候補の北の価値は相対的に上がる。
北切って先制立直打たれて安パイに窮する確率が8割くらいあるんだから北切りは最早"保留の一打"ではなく、自爆だ。
北を切るくらいなら1m切りの方がマシ。
じゃあ次
東1 西家 ドラ1m
23389m3589p135s西北
3m切り。
これは3m切り以外は総じてカスだ。
こんな愚形がたくさんある手で唯一の好形部分を好形として使わないパターンは全てゴミだ。
愚形がありすぎて字牌の価値が上がっている。というかこの手をもし字牌から切ろうと思うならその人は麻雀が向いていない。
字牌(役牌であろうと無かろうと)を縦に重ねて、最低限の放銃率で役アリ聴牌を目指していくべき手牌だ。
なので東南白発中ツモも当然残し、チャンタを狙うかペンチャンを払う。
先制立直を打てない手は和了率が低いのだから【安パイの方が有効牌】だからだ。
じゃあ次
東1 西家 ドラ1m
1112358m579p2s東南北
南切り。
【ドラ3なので自手しか見ない。】
混一色を見る2s切りはpのリャンカンを殺す思考なのでダメだ。
ドラ3なので、pのリャンカンは価値が爆上がりしていて、2sも混一色の厳しさから浮き牌として優秀だ。
この局は立直が入るまで他家のことは一切気にしなくて良い。
じゃあ次
東1 西家 ドラ1m
12388m225577pr5s南北
北(南)切り。
今回はバランス感覚の問題だ。
今までの傾向から3mあたりを切って七対子を決め打ちするのが正解だと勘違いされるかもしれないが、麻雀はあくまでバランスのゲームなのだ。
こういうのは【一手進んだ後の形を想像出来ると良い】。
8mか2pを引いてみよう。
123888m225577pr5s
次に4sか6sを引いてみよう。
123888m22557p4r5s
この手はゼンツだ。
これくらいはレアケースでは無い。
じゃあ最後
東1 西家 ドラ1m
4889m1248p2268s南西
1p切り。
筆者の答えの傾向から1pと答えられた人は多いだろう。
しかしここで重要なのは、別に9mでも良いという思考だ。
下手な人間ほど、9mと1pに優劣をつける。
良い例が
「南と西の縦引きの時に889mの形が残ってた方が強いんだから1p一択」
それに対しての筆者の答えはこうだ
【クソ手に変わりは無いんだから断么と守備見れてれば何でもいい】
ちなみにpのイッツーと789三色を見て4m切りも良いよ。
そもそもクソ手は【和了損失が少ない】から守備意識に比重を置いた方が【得なのは当たり前】なので、字牌さえ切らなければ配牌降りしたって大して損じゃない。
終わり。
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