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【葬儀トレンド】生活者はどのような葬儀形式を希望しているのか
今回は生活者の葬儀形式の利用意向についてです。
2023年7月にウェブアンケート調査をしました。新型コロナが5類になり、生活スタイルや経済活動の変化も見えてきたタイミングで、生活者の葬儀形式の利用意向を確認してみました。
目的をカンタンに言えば、コロナ禍においては家族葬や一日葬ニーズが上昇したことは周知の事実ですが、Withコロナといわれる今後の変化の兆しを、生活者心理から確認したいと思っていたからです。
今回の調査は神奈川県、40~69歳の個人男女:700サンプルに複数回答形式で実施しました。
さて、早速見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1691965077268-1TacKED7jS.png?width=1200)
実はコロナ禍を含め3年間同じ質問、つまり定点調査をしていたのですが、結果、家族葬を選択される方が63.7と最多でした。
また2年前は56.9%でしたので増加傾向となっています。
反対に微減したのは一日葬でした。コロナ禍での1日葬ニーズは上昇していたはずですが、2年連続で減少しました。
なぜなのでしょうか。
色々な仮説が考えられますが、私は生活者のインサイトが影響しているのではないかと思います。
もしもの時は規模感として家族葬でと考えたとしても、あまり簡略化しすぎたくないというような心理があるのかもしれません。さらに
「家族葬だとしても、ちゃんとやらないと故人に悪いのではないか」
「親戚に費用を削ったと悪い印象を持たれるかもしれない」
「せめてこれくらいはやらないと心残りがありそう」
という「言葉にはなかなか現れないインサイト」があるように感じています。
つい最近、デプス調査(生活者との直接対話で意識調査)を行い、「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」で葬儀を行った方からお話を伺いました。たまたまかもしれませんが、全員、一番安い火葬のみプランを選択しなかったそうです。その中でも「葬儀にかけるお金が無かったのだが、せめてお別れはしたあげたかった」というお話が印象に残っています。
ふと、TBWA HAKUHODOの細田高広さんが「インサイトは葛藤の中にある」とおっしゃられているのはこのことだと思いました。
さて、このnoteを見てくださっているあなたは、上記のデータを見てどのようにお考えになられましたでしょうか。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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