お手紙ーとらちゃんへ

とらちゃんがお空に帰ってから、
飛ぶように時間が過ぎています。
とらちゃんはお空の生活に
慣れましたか？
ママと一緒に18年暮らした
ちちゃが、とらちゃんを
迎えにきてくれたんだってね。
ちゃーぼーも一緒にいたみたいだね。

とらちゃんが魂だけになって
1週間くらいした時に、
ママの頭の中にちちゃの言葉が
聞こえてきました。
「ぼくが迎えに行ったんだよ」って。

お空ではママと暮らした
ぎんちゃんとちょれにも会ったかな。
もしかしたら、たんたんとこてちゅも
いるのかな。

とらちゃんと一緒に見た海を、
今はくろちゃんと一緒に見ています。
とらちゃんに遠慮して、ママのそばに
来られなかったくろちゃんが、
とらちゃんの代わりにママに
寄り添ってくれています。

あの日、去っていくママの後ろ姿を
じっと見つめていた、
とらちゃんの姿が今でも忘れられません。
どうして引き返して気のすむまで
一緒にいなかったのか。
悔やんでも悔やみきれない。
とらちゃん、ごめんね。

とらちゃんの魂はいつもママの
そばにいるとわかっていても、
形のあるものを手元に置きたくて
探して探して、やっと
とらちゃんだと思える子を
みつけました。

とらちゃんと朝の海

いつもの場所でこの子を横に座らせると、
元気な頃のとらちゃんがまったりしている、
そんな感覚になれます。

とらちゃん、もうすぐ
クジラたちが帰ってくるね。
また一緒にクジラを見ようね。