息子の言葉が遅かった理由
言葉がなぜ出ないのか?
幼稚園に入った頃、
こんな話を友達に聞きました。
「うちの子は耳垢が詰まっていて2歳くらいまで
話さなくて、耳垢を取ってもらったら
急に話すようになった」と
発達の遅れの事も話すと
「そんなの大きな遅れじゃないよ。
うちの兄弟は、ダウン症で障害があるから。」
と励ましてくれる人もいた。
入園した時に、同じように話せなかった子が他にもいて、
3歳半まで話さなかったと後になって聞いたり、
気づかないだけで以外といるものなんだ
そして、その後も何の問題もなく成長している子もいる。
私の友達に話すと
その友達は
耳が実際に聞こえていなかった子がいたと教えてくれた
いつも大人しく一人で遊び、
親もずっと気づかなかったらしいというのだ
そんな事があるだろうか?
もしかしたら、全く聞こえないわけではなかったかもしれない
友達は私に、早く病院に行ってみてもらった方がいいと願うように言った。
出産の後に、簡単な耳の検査はしていたはず。
それでも、「行ってほしい。」と私に言う。
そこまでお願いされて、
行かないで本当に耳が聞こえてなかったらと思うと
行ってこようかと思った。
ただ、反応もするし、理解もしているのは間違いない
耳ではないと思いつつも、病院へ向かった。
それは3歳になる前だった。
知り合いの医師から、いいと聞いて
総合病院の小児科の先生の所に行ってみた。
小児科といえば、込み合っているイメージがあるが
その時間は、予約だったので空いていたのだろう
すぐに呼ばれて、先生と対面した。
簡単な質問を息子にしてきた。
「この子は耳が、聞こえているし検査をする必要はないよ。」
やっぱり、良かった・・・
と思ったのもつかの間
「ただ・・・小学校に入学する時に、発達の状態がどのくらいかはみておいたほうがいいかもしれないね。」
耳が聞こえていたので安心していたが
それは、よくよく考えると、発達の問題という、
耳よりももっと厄介な問題ではないかと思った。
発達の検査は様子見となっていたが
やはり、何か問題があるのかもしれない。
静まり返った午後の病院は、淋しいくらいに人が少なく
午後の明るい日差しが病院に差し込んでいるのが
自分の気持ちとは裏腹でさらに気持ちを重くした
帰りの車で運転しながらも
先生の言葉が頭の中でグルグルと回っていた。