療育病院はどんなことをするのか?息子の初診
以前、発達に気がかりな子ども達が通っている教室で
療育の病院に行っているとか、
紹介されたと言っていた人たちがいた。
そこに行くと、発達障害という事を診断されてしまうのだろうか?
いったいどんな事をするのだろう・・・
考えただけでも、近くを通るだけでも、私は恐怖だった。
当時は予約しても、そんなに日数はかからなかったが
今は初診は何ヶ月も待ったと言っていた。
受診する子供たちが増えたのだろう
家からはだいぶあるが、車で息子と向かった。
産まれたばかりの娘はじーじに面倒を見てもらい
そのおかげで、じーじは自分の子供の時は全く面倒を見なかったのに
おむつ替えも、ミルクやりも上手になった。
療育病院に着くと、そこには壁にハトの絵が描いてあり
その日からお子は「ハトの病院」と言い、
中学になってもそれは変わらなかった。
今、考えると、可愛いなと自分の子供ながらに思う
診察まで、絵本が好きな息子は初めて見る本に夢中で読みあさっていた。
ドキドキしながら待つ私
ワクワクしながら読む息子
でも・・こうなると、呼ばれてもなかなか切り替えできなくなるパターン
診察室に呼ばれ、本を片付けてなんとかすぐ入れた。
先生と合い、挨拶をした。
息子の様子をみながら
「ADHDではないね。座っていられるし。ADHDなら、動き回る。」
先生は息子の様子をつぶさに見て言った。
突然、診断してしまうのか?
私が念入りに書いた、息子の成長記録と母子手帳を見ながら
「しばらく、OT(作業療法)とST(言語療法)とSST(ソーシャルスキルトレーニング)をしましょう。」
それで終わり
結局、診断はその場ではしなかった。
良かったのか悪かったのか・・。
でも逆に安心した。
特に何もないのかもしれない。
その後、看護師さんに別室に呼ばれSTとOTについて話があった。
「先程の記録、細かく書いてありますね。」と言いながら
私が看護師であることに気づいたようだった。
「OTとSTもベテランを担当にしたので・・・」と
看護師であったからなのか、記録が細かくて、
文句を言いそうとでも思ったのか
真相はわからないが、有難かった
そして、OTもSTも本当に素晴らしい先生だった
息子が8年間「ハトの病院」と言って通うその場所は
恐怖の崖っぷちから、ハトが舞う素敵な楽園に通ううちに変わっていった。