文芸社から出版した「新宿コバンザメ」ー平成サラリーマン日記ーという本からの抜粋文です。ご興味のある方は、拙著「新宿コバンザメ」のデータが欲しい旨連絡下さい。よろしくお願いいたします。
エピソード79:「おかま」と「おなべ」
(導入部分略)
そもそも、一体「男」とか「女」とか誰がどういう基準で決めたのだろうかと、コバンザメは思う。「『男らしいとは何か』、『女らしいとは何か』を説明できる人はこの世にいるのだろうか?」。コバンザメ自身男として生れてはいたが、ベスト・セラーにもなった「話を聞かない男、地図の読めない女」の中にある「男女分別設問」によると、コバンザメは男と女の丁度中間地点にいた。コバンザメはそのことを知って、物凄いショックを受けた。
『俺は、一歩間違えば「おかま」の道を歩んでいたかもしれない・・・』、そんな気持ちがコバンザメを襲った。
(後半部分略)