8社目に勤めた会社の出来事③
〜支払い滞りの末期状態
不動産管理業も行なっていて
地元の大家様から賃貸アパート等の管理を任され、入居者さんからの家賃振り込み口座としてそこの会社が徴収。翌月に管理料、修繕費等を差し引き大家さんへ報告振込精算をしている。
金の工面に困ると、ついに入居者さんから振り込まれたそのお金に手を付けてしまっていた。
たまたま電話に出たら、困り果てた大家さんから、そちらも大変かもしれないけど…うちも生活の足しにしてるんだから。先代からの長いお付き合いだからあまり言えないけど。お願いしますね。と
お歳を召した女性から悲痛な訴えを聞かされて、
ついにそっちにも手を付けてしまってるのかと愕然とした。
社長に直ぐに報告しても答えはわかってますから、ハイハイ頑張ってますから、と答えにならない返事しか貰えず、管理部門の社員に電話の内容を伝えると他の大家さんにもそんなことしてると聞いて呆れてしまった。
そんな状況じゃ給与未払いなんて時間の問題だなと思ってはいた。
転職先を決めて早目に立ち去っていく者もチラホラ増えてきた。会社としてはパート含めて50名位の規模だった。
同僚に転職活動しているか?と聞いたら、俺はこの泥舟に乗り続けるよ映画タイタニックの最期まで頑張ってる演奏者かなぁ、なんて冗談なのか本気なのかふざけて言っていた。
この状況を楽しんでいるようだったが、給与が遅れ流石に恐妻家である彼は私より先に退職していった。
資金も枯渇しついに不渡りが発生した。
その日の午後3時過ぎに見た目からかなり荒っぽい者達が集団で押し寄せ事務員の静止を振り切り、社長室へと上がって行った。
そこから明け方になるまで帰らなかった。
社内にいてお付き合いすることに決めた。
次回詳しく書いていきます。
続く