月の下
これはただの喪失感なのだろうか
毎日続いていたLINEが無くなり
"おはよう""おやすみ"がトークに来なくなった
日常の中に埋もれていたそんな些細な幸せが見えなくなった時に人は初めて大切なことに気付くのだろう
それを日常が抜けたことによる喪失感か大切な人を失った恋心だったのかは誰にも分からない
自分だって分からないのだ
けどきっと恋だったのだと
ロマンチックだと言われてもいい
今は夜道の月を見るだけで貴方のことを思う
同じ月の下にいる貴方は今何を思いスマホを眺めているのかと
恋愛に正解があるとしたら皆幸せになっていき間違っていることに対しては不幸になっていく
私は今不正解の道に進んでいるが幸せだ
誰にも正される事なくただ好きな人を思う
自己中心的に
もっと早く正解に踏み出せていたのなら普通の幸せを手にしていたはず
しかしその幸せを単純に求めると私は愚かなまでに大切な事に気付けなかった
皆が私を笑っても愛する人に見下されたっていい
私が今思うことは
月の下で貴方を思う