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HIP HOPの曲から得られる人生の学び~「Don't Worry / SANTAWORLDVIEW」

こんにちは。
6月下旬に差し掛かりました。新潟県も梅雨入り。
副業の農業では、先週から田んぼの「中干し」という作業が始まり、
田植えから1か月ちょっと経った田んぼの水を抜いて、田んぼを乾かしている状態。
そして、「溝切り」という作業で田んぼに溝を入れている。
(溝切機というバイクのような機械に乗って田んぼに複数の溝を作ります。)
「中干し」をすることで、必要以上の稲の茎ができないような抑制効果を得られる。
(必要以上の茎が生えると、1粒あたりの米に行き渡る栄養が分散され過ぎて、小さな米粒になってしまうそうです。)
加えて、稲の根が渇望して水分や栄養分を求めて、深部に根を伸ばそうとし、しっかりした根が張るという効果もあるのだそう。
また、「溝切り」をすることで、米の生育に悪影響となる土の中のガスを抜いたり、真夏の水やりや、水を落とす際に、溝が水路となり、スピーディーな水入れ・水抜きができる。

米作りを始めてみて、米作りは非常に奥が深いと感じている。
そして、たくさんの作業を経て米が出来上がることを知って、米をありがたくいただけるようになった。
苦労を知るとありがたみがわかり、農業のおかげで苦労することも悪くないなと思えるようにもなった。
私に農業を与えてくれた運命に感謝。

余談が長くなってしまったけれど、今日も曲紹介をしていきたいと思う。


1、おすすめ曲紹介:「Don't Worry / SANTAWORLDVIEW」


NICE TO KNEE YOU / SANTAWORLDVIEW



今回紹介する曲は、以前も紹介したことがあるSANTAWORLDVIEW氏が
6月7日にリリースしたアルバム「NICE TO KNEE YOU」収録の、
「Don't Worry」という曲。
(興味があれば、以前の記事を貼っておくので読んでいただけると幸い。)


本曲はアルバムの5曲目に収録。
とてもメッセージ性が強く、この曲を聴くと、辛いことがあっても人生頑張ろうと思える、そんな曲。

個人的に胸に刺さったリリックがあったので、抜粋して紹介。

無意識に画面を覗き込んで 不特定多数の生活を羨んで
承認欲求満たすために張る虚栄 虚無に入るだけ
なんてくだらねえ
きっと人は後悔を重ねるたびに「本当の自分って何?」と
魂が迷い始める
だからこそ戒めるIn Myself
俯瞰して物事を見つめる

「Don't Worry」/ SANTAWORLDVIEW


これはかなり刺さるリリック。
現代社会において多くの人の悩みの種となっている承認欲求について、こんなにもわかりやすく表現し、その解決策まで提示してくれている。

SNSで身近な関係以外の多くの人と繋がれるようになり、色々な価値観に触れることができるようになった。情報収集するスピードも格段に速くなった。これはSNSの恩恵であることは間違いない。
ただ、その反面で、多くの人の生活や成功を知ることにより、無意識に自分自身と比較して落ち込んでしまったり、自分も「いいね」をもらうために虚勢を張って疲労したり、そんなマイナスな影響を受けている人が増えたことも間違いないと思う。

自分の良さを見失って、自分以外の誰かになろうとするということに意味はあるのか?と考えさせられる。
それも他人からの承認を得るために。


続けて他にも刺さるリリックがあるので紹介していく。

死は突然訪れる 何の前触れもなく
だからオレは歌詞にしていく
何の変哲もないこの日常に感謝して言葉を吐く
勘ぐり、心配事募るOne Day
過去を想えば苦悩が押し寄せて 未来を憂いば苦労が増してくなら
刹那かける全身全霊

「Don't Worry」/ SANTAWORLDVIEW


これもかなり突き刺さる。
以前の記事にも書いたが、いつ死ぬかなんてわからないし、誰でもいつ死んでもおかしくない。
「体はいたって健康!」そんな風に思っていても、不慮の交通事故で突然死ぬかもしれない。
「死」は人生につきものであり、誰も免れることはできない。
いつか全て終わるのが人生。
そんな尊い時間を、過去のことを悔やんだり、未来のことで不安になったりのシーソーゲームで終わっていいのか?
SANTAWORLDVIEW氏はそんなことを問いかけてくれているように感じる。
SANTAWORLDVIEW氏の言う「刹那」とは、「今」や「現在」のことを指すのではないかと思うけれど、本当に「今」この瞬間を楽しむ、「今」を感じ取ることに集中しないと勿体ないと思う。
過去と未来に想いを馳せることは、「今」見えるはずのこと、感じ取れるはずのことをないがしろにしてしまう。


HOOKのリリックも紹介。

嫌なほど分かるよ 焦りや困難を抱えたままじゃ明日だって不安
それでも生きてく 魂を燃やせ その身朽ちるまで
Badに入ったって廻る針 時間は二度と戻らないから神からの愛
You nah sayin'?
挑戦あるのみ 墓場で眠るんだいつかどうせ

「Don't Worry」/ SANTAWORLDVIEW


最高のHOOK。間違いない。
そして、すごくSANTAWORLDVIEW氏の優しさを感じる。
時間は過ぎるし、いつか死ぬ。
その結果が決まっているなら、「今」を全力で生きればいい。
そんなメッセージを感じる。
ネガティブな感情は誰でももってしまう。
ただ、それに支配されて「今」という時間を無駄に過ごすほど、人生は長くはない。


2、「Don'T Worry」から得られる学び


この曲から得られる学びは人生にとって非常に重要なことだと思う。
そして、日々悩みや葛藤を抱えている人、鬱々としている人には素晴らしい処方箋になる。
そんな学びを順に書いていこう。

・虚勢は諸刃の剣
SNSなどで他者の投稿を見て憧れる。
”あんな風になりたい”と思って、頑張ってお金を稼いだり、一生懸命きれいになるための努力をする。
SNSが自分を高めるため、努力を始めるきっかけになるということは決して悪いことではないかもしれない。
ただ、度を超えて、「いいね」をもらうためだけに嘘をついたり、自分を大きく見せようとしたり、注目を集めるため社会的に逸脱した行動を取ることは、最終的に自分を傷つける。
他者に嘘をつかれることは傷つくことであるが、自分に嘘をつくことはもっと傷つく行為ではないかと思う。
他者から承認されるために見栄を張る、嘘をつく。
それが身近な人に対してならまだしも、見ず知らずの不特定多数に対してとなると、一体誰のために生きているのか?ということになってしまう。
自分じゃない自分になろうとして、人生路頭に迷っているほど人生は長くない。


・いつか死ぬ
これは悲しい表現かもしれない。人によってはネガティブに感じるかもしれない。けれど免れることのできない事実である。
だからこそ好転的に捉えたい。”いつか死ぬからこそ、限られた「人生」という時間を思う存分体感しよう。”
そんな風に考えることができれば、何かに失敗した時だって、そのことにくよくよ悩み続けたりせず、1つの経験として捉えることができるはず。
その後の人生で失敗を活かしていくこともできるはず。
「〇〇に嫌われしまった」「嫌われちゃうかもしれない」「失敗したくないからできない」「失敗して恥ずかしい思いをした、しなきゃ良かった」と悶々とした考えにいくら想いを馳せていても、いつか死を迎える日がくる。死んでしまえばそんな想いすら”無”となる。
投げやりに聞こえるかもしれないけれど、どうせ死ぬのだから、いつもくよくよしているより、頭を切り替えて次々と色々なことに挑戦したり、楽しいことに視点を移した方が、死ぬ直前に「良かった」と思えるはずである。
最近、私も「いつか死ぬんだ」と考えるようになった。
この考えは本当に自分を強くするし、小さなことが気にならなくなる。
というか気にしていられなくなる。
時間は「死」に向かって過ぎる一方。
老いに伴う死じゃなくとも、いつ「死」が訪れるかは予測不能。
なら、「今」という生きている確証のある時間に全集中することがベストだろう。


そして、最後に紹介したいリリックがある。

「そういえばそんなこともあったな」なんて酒飲みの場で笑い飛ばせれば
あの日抱えた憂鬱や鬱憤も無駄じゃなかったときっと思えるのさ
中学、高校の同窓会のカラオケでオレの曲をセレクトして歌っているなんて
夢にも思わなかったこの展開
自分を信じ切った結果ある現在

「Don't Worry」/ SANTAWORLDVIEW


非常に素晴らしいリリック。
どんなに失敗や挫折をしても、その時その時を一生懸命生きたことが、最終的に成功や幸をもたらすということを、誰もが理解できる表現で歌っているSANTAWORLDVIEW氏はもはや天才だろう。

承認欲求に右往左往したり、虚勢を張ったり、いつまでも過去の失敗を引きずったりしてしまう人は、おそらく、自分に自信がないのだと思う。
自分に対する信用が薄いとも言えると思う。
好き好んでそんな風になったわけではないかもしれないけれど、自分がそんな傾向にあると気付けたら、そこからは変わっていけると思う。

いつか死ぬ運命なのだから、1度きりの人生、辛いことも悲しいことも全て受け入れて好転させていこう。これまでの人生が楽しくなかったと思うのなら、今から楽しくしていけばいい。

今回紹介した「Don't Worry」はそんな気持ちにさせてくれる曲。
偉人の名言かそれ以上に学びがある曲。
興味をもったら是非聴いてほしい。



不定期更新で今後もおすすめ曲を紹介していくので、よろしくお願いします。

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