褒めてるように見えて貶してる言葉
これ最近私の中でめっちゃホットな話題。
別に誰に言われたとかいうわけではないが、たまにそういうことを言う人がいると私も気をつけなきゃなあと思わされる。
で、その『褒めてるように見えて貶してる言葉』とは具体的に何かというとこんな感じ。
(先輩との飲み会の場とか合コンの場にて)
「〇〇ちゃんは真面目だからそういうこと言わないでくださーい!ねえ〇〇ちゃん?やだよねー?」
これ割と私言われる側なんだけど、別に良いじゃん!何が悪いん?って思う人も多いと思う。
このセリフを言う子は、大抵男子の先輩か合コン相手の男子たちに好かれるような声のデカい女の子。
一見〇〇ちゃんのことを真面目と言って褒めてるし、変なノリから守ってあげてるし良い女の子じゃん!と思われがちだが、これはこの女の子なりの牽制みたいなものである。
「真面目」ってワード、学校の先生とかには褒め言葉として受け取られそうだが、先輩とか合コン相手とかが聞くとたぶん、なんか取っ付きづらそうやな〜と受け取られる。
で「そういうノリ〇〇ちゃんにはダメ!真面目なんだから〜!」と庇うような発言は、守ってあげているように他視点から見えるけど、言われた本人視点では会話からハブられてる感覚なんだよね。
特にこの発言の何が良くないって、他人からの株を上げつつ、言われた対象の人を下げてるってとこ。
単純に対象の人を下げるような発言をした場合、同様に言った本人の株も下がるし、対象の人を上げるような発言をした場合、同様に言った本人の株は上がるという基本的なこの世の発言原理を掻い潜ってくる小賢しさ。
これ系のセリフ考えた人ほんとによく考えたと思うわ。笑
こういった「褒めてるようで貶してる言葉」って、生憎私からはこれ以上の例が出てこないけど、結構いろんな場面に存在している。
これは今パッと思い出したことだけど、ちょっと似たようなエピソードがある。
私が中学の頃、絵が上手い友人がいて、私もその子を慕って見よう見まねで描いていた。
毎日その子と下校して、私の家の前で立ち話をするのが日課だったんだけど、そのときその友人が話していたことで今でもすごく心に残っていることがあった。
「絵描きとして一番言われて嫌な言葉って、才能じゃん!って言葉だと思うんだよね」
それを聞いた時自分の浅はかさに気付かされた。
私はその子のことを近くで見ていたので、この絵の上手さは才能ではなく努力の賜物であることを知っていた。
なので今まで、才能じゃん!と声をかけたことはなかった。
だけど努力を見ていない人からすると、「才能じゃん!」って言葉は割とお手軽な褒め言葉としてついつい言ってしまう。
私ももし努力を見ていない人に対してだったら軽くそう言っていたかもしれない。
「才能じゃん!」も、さっきの「〇〇ちゃん真面目だから〜」ほど威力(というか攻撃意図?)はないかもしれないが似たようなもので、他視点では褒めてるように見えて言われた側視点は貶されてるという構図。
こういった「褒めてるように見えて貶してる言葉」を言っちゃう人って、相手視点に立てていない人だと思う。
でもこれ私も全然言っちゃってる可能性はあって、あまり色々と言えないけど、
「才能じゃん!って言葉言われると嫌なんだよね」と友達に言われた時に、え、なんで?褒められてるじゃん!と思ってしまう人は危険と思う。
少なくともそこで自分の浅はかさに気づくなり、聞き返さなくともなんでそのセリフが嫌なのかを理解できるようでないといけない。
などと考える夏休み初日。。。