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縁と旬

人と人が出会い、結びあうこと。
その時間は、ひとり在ることを超えて、新鮮な発見を呼び寄せ、わたしたちの日々を豊かに彩ってゆく。

縁というものはどこからやってくるのか。
柔らかなたましいは、出会いという目に見えぬ遠い約束をいくつも携えて、ぽつんと地球に生まれてくる。

出会いと別れは、線香花火のようにきらめく。
ありがとうとさようなら。
わたしたちの生を彩る縁には
ひそやかな旬があるような気がする。

煌めきの時間は、成長という節目に打ち上げられ
古い縁は旬を過ぎ、過去の記憶箱に入れられてゆく。

喜びや悲しみを分かち合った日々。
その瞬間にしか触れえない、たしかな営みを畳み込んで新しい一歩を、わたしたちはみな歩んでいく。

パタンと古い扉を閉じ、新たな目覚めへ向かう
今ここにまっすぐに広やかに
未知なる世界が広がってゆく。


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