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【エッセイ】日々の泡

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詩人の日常、日々のよしなしごとを緩やかにつづります。
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記事一覧

神さまは

「神さまは、どうして死なないの?」 駅の交差点、横断歩道を渡って、道を歩いていた時、 お…

光と影

砂浜に、さらさらと文字を書く。 休みなく打ち寄せる波は自らの生理に合わせて ザザン、ザザン…

さらさらと、世界は美しい

ひそやかな黎明。 柔らかな朝の光。 さらさらと落ちる砂時計を見つめる。 目覚めたという、 …

縁と旬

人と人が出会い、結びあうこと。 その時間は、ひとり在ることを超えて、新鮮な発見を呼び寄せ…

マティスの青

新緑が美しい日に。 きらめく木漏れ日を背に受けながら───。 現在、国立新美術館で開催中…

夢とキキララ

今朝、夢を見た。 白々と夜が明けるころ。 私は、新しい命を授かった。 「ピンポーン」 友だ…

からだという器

朝、窓を開け、カーテンを開くと 今日という新しい一日が始まる。 今ここにある体と心を確かめるために すこしの時間、瞑想をする。 自分の存在、この地球での立ち位置を確かめる習慣だ。 お気に入りの白檀のお香を焚いて 柔らかな香りに包まれながら、瞳を閉じる。 ゆっくりと呼吸を感じる。 腕や肩の疲れ、聞こえてくる声、ざわめき。 電車の音、風のささやきが時折、額をなでてゆく。 ときに、涙があふれることもある。 感情の器からこぼれ落ちるもの。 それは、あふれくる喜びや感謝 光に