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【左ききのエレン】漫画感想


<作品名>
左ききのエレン(リメイク版)

<原作>
かっぴーさん

<あらすじ>

大手広告代理店「目黒広告社」に勤める駆け出しのデザイナー朝倉光一は、いつか有名になることを夢みてがむしゃらに働く毎日だった。3億円のキャンペーンのデザインを担当する光一はプレゼンで勝利するものの、プロジェクトから外されてしまう。失意の中、光一は地元の横浜へタクシーで向かい、学生時代の過去を思い出す。

絵を描く天才と言われる山岸エレンとの出逢いの高校編、光一がメインの目黒広告社編、エレンがメインのニューヨーク編など、様々時系列を飛び交いながら、凡才と天才が交差するお仕事青春漫画です😊


『左ききのエレン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

<感想>

自分自身が広告会社では働いたことはないので、専門用語などは詳しく理解していませんが、一人ではなく必ず誰かと協力して仕事をしている会社員という立場から共感できるシーンがいくつもありました!

身近にいる天才と自分を比べて卑下になる気持ち、でも自分も普通ではない何者になってやると思い行動しつつも、現実を突きつけられる朝倉光一にすごく共感しました!

学生時代に運動神経の良い同級生に憧れたり、社会人になって仕事のできる人に嫉妬したり、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか??

この作品は、朝倉光一のいわゆる”天才になれなかった人”からの視点だけでなく、仕事のできる神谷雄介の視点、この作品で天才の代表格として挙げられるアーティストの山岸エレンの視点から見る孤独感や苦悩、冷静な思考分析や交渉に長けるけども本心をうまく隠してしまう加藤さゆりなど登場する様々なキャラクターの内面(長所や短所)も描かれているので、「自分はこのキャラに似てるところがあるな」と感情移入して読める楽しさと発見もありました💡

たとえ、憧れる何者かになれなかったとしても、それに向かって歩もうとする自分を誇れるように、チャレンジを続けていきたいと思える熱い作品でした🫡

作品で光一へのアドバイスとして出てくる
『でもそんな”万全”一生こねぇぞ、体調最悪でも2日寝てなくても、友達に裏切られても、女にフラれても、その中で食いしばってひねり出した仕事がお前の実力の全てだ』神谷雄介

の言葉ように、目の前の仕事はどんな状況であっても、結局は今の自分の今の実力で挑むしかないということも改めて言われて、身が引き締まりました👍

一人一人の特技を活用して、ニューヨークの街をパルクールで滑走する姿を撮影し、若者を刺激する動画広告のつくる青春時代を思い出すようなエレンチームのシーン、、

大人達が試行錯誤しながら、それぞれの役割に一所懸命し、一つのより良い広告をつくるために、チームで大きなものを創り上げる大人版文化祭のような朝倉光一を軸に進む目黒広告社での仕事シーン、、
とかは特に好きな場面です(^^)!

読んでるだけで、熱くなれます🔥

この作品を知ったのは社会人として働いてそれなりの年数が経過した時に面白いお仕事漫画として情報が入ってきたことがきっかけでした。

各巻の最初が“天才になれなかった全ての人へ”という変わったメッセージから始まるのも、他の知ってる作品にはない魅力ですね✨

登場人物達の生き方を通して、今の自分に向けて、「お前も頑張れよ!」と作品を通してメッセージを伝えられていると思えるような印象的な表現でした!

社会人として仕事をしている中で自分自身パッとしないなと思っていた中で、やはり、エンタメ作品やテレビで取り上げられるようないわゆる何かに特化した人生を歩んでいる偉人や有名人など、主人公キャラや名脇役キャラのような存在には何歳になっても憧れますが、今の頑張っている自分はちゃんと肯定してあげたいと思いました(^^)


<気づき、学び>

“天才でなくても、目立つ存在でなくても、どんな役割も誰かに良い影響を与えている”

普通の人から見ると、天才が華やかな世界でかっこよく生きる完璧人間に見えたり、天才から見ると人と違う才能があることによる孤独感に苛まれることのない人生それなりに幸せな生活を送っている普通の人がうらやましく思ったりと、やはり自分自身に無いものを求めてしまうものだなと感じました。。

左ききのエレンを読んで浮かんだ言葉のひとつが”隣の芝が青く見える”でした!

互いにないものに憧れ、境遇に悩み、でも日々目の前のことに頑張っているというのはどんな人でも同じなんだなと思いました👍

自分自身と同じタイプと意気投合して肩を組んで共闘したり、自分自身と同じ自分とは違うタイプにイライラしてぶつかることもあれば、反対に気づきを得たりすることもありますよね🤔

“天才になれなかった人”の代表としてのエレンのライバルとして描かれながらも、同じ土俵で競い合うのではなく、全然違う生き方をしているのに互いをずっと意識し、回想で互いの言葉を思い返すというのも良かったですね(^ ^)

『オレはオレが諦めるまで諦めない!!』というエレンに言った生き方にまっすぐな朝倉光一は出会う登場人物達に様々な影響を与えられつつも、そのがんしゃらな生き方が周りにも力を与えていたように思いました!

天才一人だけではなく、必ず活動をフォローするブレーンや付き人がいたり、それぞれの立場や役割、個性を発揮し、繋ぎ合わせていくことでより良いものになっていくということを学びました👍

左利きのエレンを読んでみて、たとえ何者になれなかったとしても、才能が足りなかったとしても、ダサくてもカッコ悪くても、やりたいと思ったことを頑張ったと言える生き方をしたいと思いました!

また、リメイク版以外はまだ読めていないですが、そちらもこらから読んでみたいなと思います!

文章がまとまり切らなかったので、今回はここまでにします😆


<好きな言葉〜5選〜>

◎オレはオレが諦めるまで諦めない!! 朝倉光一

◎選ばなかった道を想って泣くんじゃない。胸を張れ。創作もまた言葉だ。君は君が選んだ生き方で幸せになりなさい。私はそう願っている。 真城先生

◎自分がダサいって知ってるヤツは伸びる 神谷雄介

◎まだ少しほんの少しでも何かできる事があんなら、やれよ!!!全部出し尽くして諦めろ!!! 山岸エレン

◎集中力の質とは言い換えれば等しく与えられた「時間」とどう向き合うか。つまり集中力とは時間の使い方であり、人生の使い方であり、命の使い方だと言える。 岸アンナ

yoshi

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